表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/12

新たな仲間と・・・G

今後このGは割と登場回数あるかもしれない・・・

ホームルーム(以下HRと省略)が終わり、授業は体術の授業のためグラウンドに移動する


そこで移動しながらレイナの友人が紹介された


まず最初はロールのかかった金髪ロングヘアの背が低めの女性



「こちらがリナヘルシング・アウラ・ウェイン王女だ」


「よろしくお願いします、リーナとお呼びください」


「ああ、よろしく・・・って、今は敬語不要で大丈夫?」


「ええ、そうしてくれると嬉しいですわ」



長い名前だなと思いながらもシンはリーナと握手を交わす



「で、コイツが・・・」


「ジルだ、ジルダリアン・ウェーバー

同じ魔術師コース、よろしくな」


「ああ、よろしくなジル」



友好的な挨拶にシンは好印象を得ながらリーナ同様、握手する


レイナはセリフが取られたのかジト目でこちらを見ていた



「一応、二人は王と宮廷魔術師子供だ・・・シンの素性はだいたい知っている」


「俺のレベルも?」



頷くレイナを見たシンに突如二人が質問してきた



「あのよ、マジで100レベなのか?」


「ステータス見せて貰えませんか?」


「ああ、俺も二人のステータス見たいんだがそれでいいんなら・・・」



三人はステータスを展開して交換する


リナヘルシング・アウラ・ウェイン

Lv.23


メイン職業:魔法弓使い

サブ職業:ウェイン王女


攻撃力:103

防御力:87

回避力:95

魔攻力:120

魔防力:82

詠唱速度:45%


HP/MP

1600/2100



ジルダリアン・ウェーバー

Lv.24


メイン職業:魔術師

サブ職業:ーーー



攻撃力:38

防御力:69

回避力:100

魔攻力:220

魔防力:98

詠唱速度:60%


HP/MP

1700/2300




(なんつーか・・・なんだ、この三人

チートパーティーじゃねえか、低レベルでこの強さとかベースがどんだけいいんだよ)



シンは呆れ半分驚き半分と言った感じでステータスを見ていると交換した二人は声を上げていた



「スゲェ、母さんでも詠唱速度87%なのに100%とか初めて見た!」


「この世に魔攻力1000以上の方と会えるなんて・・・私は光栄ですわ!」



いろいろとシンは過大評価されていた

だが注意するのも無意味かと思ったシンはレイナに向き合う



「あのさ、レイナ

お前もだけどこの世界の人間はこんなにステータスが高いのか?」


「いや、私たちは幼い頃から騎士団長の父上と宮廷魔術師のジルの母であるアリス様のご指導があったからだろう

それに私たちは学年での成績は私が2位、ジルが3位、リーナが4位だ」



(・・・何このトップクラスの3人・・・この3人いるなら勇者いらなくね?)



シミジミと自分を哀れむシンだった


そこでシンは気づく


(待て・・・レイナが2位?この3人以上なチートが1人いんの?)



そう思いながらシンは授業開始を待っていた・・・





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「では、ペアを組んで教えたことを実行してください」



教員の指導に従い、各自ペアを組んでいく

普段レイナは適当にペアを組んでいるが今回はシンと組んでいる



「ここでこうして・・・こうか?」


「ああ、そして一気に押し倒して動きを止めるんだ」



今やってるのは自分が素手で相手が刃物を持ってきた場合の体術だ


シンは背後に周り、レイナの右腕を背に回し抑え、左肩を回らないように相手を押し倒さないといけないんだが・・・



「あのさ・・・どうしてもやらないとダメ?」


「ん?私は身体を鍛えてるし大丈夫だ

押し倒された程度、対して痛くないぞ?」



首を傾げるレイナにシンはため息をつく



「そうじゃなく・・・・男が女を押し倒すってちょっと気が引けるな〜って」


「なぁっ・・・!?」



ボンッと顔を赤くするレイナ

それくらいは理解できる程度は知識があるらしい



「今は訓練だ、馬鹿!」


「うお、危な!?」



繰り出された照れ隠しの右ストレートを間一髪で避けるシン、回避力が低いくせによく避けたものだ



そんな漫才のようなやり取りをしてる二人にある人物が近づく



「やぁ、レイナさん

そんなヒョロイ魔術師じゃなく僕と組まないかい?」


「・・・貴様か、ジリス」


(うわ、レイナが嫌ってるってことは・・・これ俺が巻き込まれるの確定じゃん・・・)



近づいて来たのはサラサラ金髪ロングに白い歯を見せて微笑む俺様王子様キャラ

それをレイナは明らかに嫌悪感を抱いた表情で睨んでいた


ナニコノ、テンプレ的な展開



「誰、コイツ・・・」


「財務大臣の一人の息子のジリス・カーリンだ

こんな奴だが学年1位だ」


Σ( ̄◇ ̄*)エェッ


(普通1位って、ちゃんとした奴じゃん!

なんでこんなテンプレ的な雑魚キャラが1位なのさ!?

いやいや・・・実力はあるから雑魚ではないのか?

だけど小物臭ハンパネェ!www)



心の中で叫びながらため息と共にジリスに答えるシン



「あの、ジリスさん・・・一応レイナと組んでるのは僕なんですが?」


「それはレイナさんのためにならないと思うよ

なんせ学年で1位なのは僕だからね


いかにも弱そうな上に雑魚な君よりも僕が相応しいよ」



前髪を手で払い、フッと笑うドヤ顔

それを見たシンは・・・



「うわー、マジでウゼェ・・・レイナ、コイツ潰していいか?」


「気持ちがわかる!

しかし、コイツはお前の素性を知らないから・・・」



ついそう言ってしまったレイナがシンの肩を抑えながら必死に宥める


確かに素性がバレたらいろいろ問題になるのだろう


しかし・・・



「ジリス、やっちまえよ!」


「今日だけはジリスの味方だ!」


「そんな紙野郎、倒しちまえ!」



野次馬がジリスを祭りあげる

そのメンツは朝に睨んできた男子達だ


アイドル(レイナ)を独り占めされた恨みだろう



「さぁ、周りは僕の味方のようだ

雑魚の相手は苦労するけどまぁ、遊び相手になってあげるよ」



高らかに笑うジリスや野次馬達


様子に気づいた教員は注意が飛ぶがもはや勢いは止まらない


そんな状況に困惑するレイナ



「シン・・・我慢してくれ」



周りからのブーイングと冷やかし、更に目の前の金髪・・・略してGの見下す視線にブチキレ寸前だったシン

しかし懇願するようなレイナの表情に目を向け、あることに気づいたシンはスッと熱が冷めた


そう・・・後で困るのは自分じゃなく、レイナなのだ



「レイナ、アイツの意識がなくなれば大丈夫か?」


「えっ・・・ああ、たぶん」



小声でニッコリと聞くシン

レイナは彼の意外な表情に困惑しながらも頷く


シンは軽く足元に倒して置いておいたザリチェを拾うと小声で紡ぐ



「・・・レイス」



その瞬間、ガクンとジリスは膝を折折り、意識を失い倒れ込む


いきなり倒れ込んだ彼に周りの野次馬は焦る


それをチャンスに思った教員はすぐに周りを散らす


蜘蛛の子が散るように去る野次馬達を掻き分けて、ジルとリーナが駆け寄って来た



「大丈夫か、レイナ、シン!」


「ああ、シンのおかげでな」


「シンさんが?」



レイナはなんとも言えない表情で答える



「一体何をしたんだ?」


「ちょっとした闇魔術をね

相手の意識を奪い、数分だけ戦闘不能にする魔術だよ」


「「「闇魔術!?」」」



三人の驚きようにシンは身体を仰け反らせビックリする

だが、すぐに口を閉じ慌てて辺りを確認するが騒動で聞かれていないようだ



「あれ?なんかマズかった?」


「マズイも何も闇魔術なんて禁忌なんだぞ!」


「それに悪ければ最悪、牢獄行きだ!」


「それを易々と使うなんて・・・」



三人は盛大にため息をつく

シンからすればかなり意外だった



「ええ〜、闇系魔術、あと3、4個あるんだけど・・・」



そう答えれば呆れた眼差しを向ける三人



「まさか全属性使用に治癒も使えるとか言いませんよね?」


「えっ・・・まぁ・・」



苦笑しながらそう言えば、再びため息



「もはやレベル100なんて反則だな」


「ああ、母さんや父さん、レイナとリーナの親父さんでさえ、化け物並みの強さだっつうのに・・・」


「人外ですわね」


「・・・一応、人間ダヨ?」



シンは不当な扱いにショックを受けていた










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ