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ヒロインは・・・姫じゃないよ!

フフフ・・・ヒロインはお姫様とか王道だけどな・・・真の王道は騎士だろ!

「よくぞ、来てくれた勇者よ・・・君の名を聞いても良いか?」


(王様か・・・一応敬語にしとくか、とりあえず現状確認)



唐突に転生で驚いていた進だが、前もって転生を聞いていたため今になっては結構落ち着いている



「シンです

勇者として召喚されたみたいですが・・・自分は魔術師なんです・・・」



女神に言われていたが、自分のキャラクターの装備の見た目くらい覚えていた進は自分が持っていた槍を見て確信した


間違いなくキャラクターのシンだと・・・


だからこそ、魔術師と名乗る



「魔術師か・・・今までの勇者とは異なるな


我が国は勇者を代々召喚して、自国の勇者にしている

しかし先代の勇者が老衰で死んでしまったのだ、そこで再び勇者を召喚し、君を呼んだのだ」


「なるほど・・・では、自分は前いた世界には帰れないんですか?」



帰る気は更々ない以前に死んでいる身

だが、一応確認のため聞く



「すまないが帰れない、我が国で生活してもらうことになる」


「そうですか、わかりました


自分はこちらに来たばかりです

いろいろこちらの世界について案内して貰いたいんですが、できましたら同年代の方がいいんです

できますか?」



これは進自身の要望だ


年上だとどうしても緊張してしまう


すると、いかにも騎士団長っぽいオジサンが声を挙げた



「陛下、失礼ながらご意見承ってよろしいでしょうか?」


「ふむ・・・申してみせよ」


「我が娘、レイナを推薦してよろしいでしょうか?

勇者と歳も近いですし、勇者の護衛とその他の生活を兼ねてです

騎士としての腕も私が幼き頃から指導していますが故に問題はないかと・・・」


「確かにグランの娘は騎士だったな

よかろう、彼女を呼び勇者を専用の部屋を用意せよ」



そう国王が指示すると進は謁見の間にいた騎士により、客間のような部屋に案内される



「客間だと思うが・・・さすが一国の城」



ふわふわの紅いソファーに金細工のガラスのテーブル

すぐに用意された紅茶はストレートの割に凄く飲みやすいものだった


窓から国を一望できる高さだった


一人でソファーに座り、待っているとコンコンとノックされる



「どうぞー」



進がそう答え、ドアに振り返る


すると現れたのは・・・美少女だ

金髪ストレートに高身長

紅いロングスカートに襟元にフリルがついた白い服

襟には黒いリボンがついている


「このような姿で申し訳ありません

第一騎士団所属レイナ・サフィールと申します

今回ーーー」



そこで進は彼女に右手の手のひらを向けて待ったと言い、言葉を遮る



「いや、あの・・・敬語やめてくれる?

てか、同年代だし普段の口調でしゃべって」



あまりにも堅苦しいしゃべり方に進は苦笑しながらお願いする



「年上の人とかだと緊張するから同年代の人に案内頼んだんだ

だから、その・・・友人感覚でいいから・・・」


「しかし・・・勇者様という立場に」


「大丈夫、王様とかには適当に言っておくから

だから、頼むって」



両手を合わせ、頭を下げる


進にとってこんな美少女に敬語を使われるのはあまりにも緊張してしまうのだ



「はぁ・・・わかった、これでいいか?」



ため息とともに口調を戻したレイナ

進は笑顔を浮かべた



「ありがとう、にしても変わった口調だな


名前は・・・シン、魔術師だ」


「騎士として育てられたからな、レイナ・サフィールだ」



進・・・シンが差し出した右手の握手に答えたレイナ

シンはレイナをソファーに座るのを促しながら、質問していく



「レイナは騎士なんだよな?その服は学生服か?」



左腕に何かの腕章を備えていたため学生かと思ったシン

自分は18歳だから同年代なら学生で間違いはずだ



「ああ、騎士だが普段は学生として過ごしている

休日や空いた時間、家で父から騎士として育てられたから私の歳でも騎士になれるのだ

普通は学園卒業後の20歳からだ」


「つまりレイナは学生なんだよな?

失礼かもしれないけど・・・年齢と学年聞いていいか?」


「今年で18で、学年は四年生だ」


「四年生?

20歳で卒業ってことは学校は六学年なのか?」


「ああ、そうだ

14から入学し、17まで基本知識を学び18から将来の職業の専門的知識を学んで行く

ちなみに私は騎士コースだ」


「学生か・・・なら、俺も学校いきたいな」


「え・・・だが、勇者としてどうかと思うが」


「いや、勇者としての仕事はやるけど別に魔王倒して来いとかそういうわけじゃなく、勇者としてこの国で生活すればいいわけだろ?

なら、普段生活するなら暇だし、学校行ってみたい

それにレイナと同じ学校なら共に動くにしても行動しやすい、違うか?」


「むっ・・・確かに」


「つーわけで、王様んとこ行くぞ」


「はっ!?ちょ、おい!!」



そしてシンとレイナは部屋を出た・・・






堅物系口調の少女がデレるのは大好物です・・・アヒャヒャヒャ!!

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