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生活

あれから話は嘘だろ?と言いたくなるほど早く進んだ。

俺の家族には、長瀬家と橋田家の両執事が説明に来た。

ただ、気がかりが一つ。

あれは、現橋田家当主の橋田潤一郎に挨拶に行った時のことだ。

2人で話がしたいと、呼び出されて伸弘は別宅に足を運んだ。




別宅は遠く、車で2時間かかる他県にある。

俺は仕立ててもらったスーツを着て挨拶に行く。

一緒に暮らすというのも実は、

通称、専属係キャンマンと呼ばれる学園生活・プライベートな生活の係に、

伸弘をするためであったのだ。

今までの人生の中で佳織と麻美は、キャンマンをつけたことが無かった。

これは一大事である、いつでも何処でも着いていき生活を常に支える係りで、

本当なら異性などご法度である!

そんな係りに伸弘がつくと言うのだから周りは大騒ぎだった。

―――と、言いたいところだが…誰1人文句は言わなかった。

2人が決めた人だから

と、皆口揃えて言った。




「「「「「いらっしゃいませ、伸弘様!魔池流さま!」」」」」

なんて手厚いお出迎えだろう。

長い、庭を時間をかけて歩き玄関に着くと沢山の人がお出迎えをしてくれた。

魔池流は知り合いが居たのか、少しお話をしてきますと離れていった。

今更だが魔池流の漢字を知った時は驚いたなぁ…。




「さぁ、こちらに!」

メイドさんらしき人に中を案内される。

まるで異国の城みたいだ。

高い天井、沢山の人…。

なんというか、圧倒される。

確かに、佳織と麻美の本宅も凄いのだが、別宅の方が凄い気がする。

そんなお城の中に、明らかに和風の部屋がある。

メイドさんに、そこに入るように言われて声をあげる。

「大島伸弘…参りました。」

なんだか、少しお腹が痛くなった。

「うむ、入れ!」

失礼しますと、言いながら障子に手をかけ中に入る。

話した事はあるのだが、実際顔を見たのは初めてだった。

なんというかオーラが違う。

纏っているものが違うといえばしっくり来る人だった。




伸弘がまだ到着する前、佳織と麻美は別宅に来ていた。

佳織と麻美はおじいちゃんに挨拶をする。

「で?どういう了見で呼んだんだ、じいちゃん。

話によると伸を1人で呼んでるらしいじゃないか?」

ちなみに、佳織も麻美もあだ名は伸で固定しております!

佳織が聞いて、麻美は隣で黙っている。




「して、可愛い孫よ…伸弘が今の生活をどう思ってるか気にならんか?」

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