長橋学園
「ほー…。それは具体的に?」
麻美が聞き返す。
「ん~、学校に行くのが、楽しみな学校?かな?」
素直に自分の気持ちを答えてみた。
具体的に答えられてるか分からない、
けど、この2人と学校通えたら少し楽しいかもなぁ…思った。
「分かった。」
佳織の返事に、伸弘は…
「難しいだろ、これで俺は充分…ってええええええええええ?!」
バーーーンと、頭を机に打ち付ける。
佳織はそれを見て爆笑し始める。
「見事なノリツッコミだな、嬉しいなぁ…そのリアクション!」
「何で二つ返事でOK!なんだよ!!驚くわ!!」
伸弘は真っ赤になったデコをさすり、抗議する。
「あーーっはーっは!!」
すると、いきなり麻美が立ち上がり爆笑する。
もう、この子は色んな意味駄目なんだと思う。
「では、我が『長橋学園』においでください。」
麻美は席に着き伸弘にそう告げる。
落差がとにかく激しい子なんです。
…え?…―――長橋学園??
隣の壱花市にある、超どデカイ学園。
幼等部、中等部、高等部、大学、と
完璧な教育体勢を取る日本有数の金持ち学校だ。
さらに有名なのは、5大行事。
花見宿泊祭、七夕祭り、南の島水泳大会、紅葉狩り狩り、冬の雪山篭り。
その他細かい行事が目白押し。
つまり…財力あるからやりたい放題の完璧学校。
おまけに、制度はしっかりしてるから生徒は皆それなりの頭らしい。
わざわざ海外から来る生徒も居るらしい、
ちなみに各国語の話せる教師も居るので、大丈夫だ!!問題ない!
ここら辺の学生なら一度は夢見る学校だ。
ただ、あまりに高い学費でも有名である。
かつて、伸弘が夢見た学校に通える。
しかし…。