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星霊とまったり旅するアストレリア  作者: はちみつレモン


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14/62

13 称号?興味ないわ


昨日、草原をのんびり散歩した翌日。


「おはよう、フローラ」

「りぃ!」


飛び回って元気いっぱい。今日も平和に行きたいなぁと思った、その時。


エノラの空に、透き通ったアナウンスが響き渡った。


『アストレリア・オンラインをご利用いただき、ありがとうございます。サービス開始から1日が経過しました』


おお、こういうのあるんだ。


『本日は、特に活躍・注目されたプレイヤーの皆様へ、

称号およびボーナスを授与いたします』


ざわっ、と街中が揺れた。


「称号?」

「りぃ?」


私がぽかんとしていると、近くのプレイヤー達がワタワタと騒ぎ始める。


「誰が貰うんだ!?」

「初日で称号とかあるの?」

「最初にそれ言えよ運営!」


私は何もしてないし関係ないな。

昨日ほぼ散歩しかしてないし、称号とか正直どうでもいい。


そして名前と称号が次々に言われていく中ーー。


『プレイヤー、キース。称号《王族の風格》を授与します』


は?


街中に一瞬の静寂が落ち、すぐに大爆発した。


「キース様は殿下だった!?!?」

「王族の風格ってなに!?」

「似合いすぎてて草!!」


周りめっちゃ盛り上がってる。


いつのまにか私の後ろに立っていたキースは眉ひとつ動かさず、ワールドアナウンスを聞いていた。


「……おはよう。マリ」

「王族の風格ですって……殿下」

「俺はなにもしてない」


雰囲気が“それ”だったから運営が悪ノリした系だよこれ。


そこへ追撃。


『プレイヤー、ジーク。称号《白銀の騎士》を授与します』


「やっぱりなぁぁぁぁぁ!!!」

「見た目騎士だもん絶対そうなると思った!!」

「白銀の騎士って完全に肩書き固定されたじゃん!!」


キースの隣にいたジークは苦笑い。


「称号を貰うほどのことはしていないのですが」


してるしてる。


続けてシステムが告げる。


『称号授与者には、ステータスポイント+3、所持金+500Gが贈られます』


2人がステータスを開くと称号がついていた。


「ふっ……殿下と騎士様」


2人が見てくるが知らない知らないー。


周囲ではプレイヤー達がざわつき続けている。


「あの二人……本物の貴族パーティーじゃん」

「一緒にいる女の子誰!?」

「殿下と騎士を連れてるってやばくない?」


……はい、巻き添え発生。


フローラは私の肩付近で「りぃ〜……」と気まずそうに羽を縮めた。


「大丈夫よ、いつものことだから」

「り?」


いや、いつものことになってほしくないんだけどね。慣れちゃったものは仕方ないよ。


「マリは称号欲しくないのか?」

「興味ない」

「……お前らしい」


キースが少しだけ笑って、ジークも穏やかに頷いた。


「マリさんらしくて良いと思いますよ」


フローラがその言葉に合わせて、空中でくるっと1回転する。


「りぃ!」


うん。

今日ものんびり行こう。


兄弟が勝手に称号つけられて大騒ぎになっても、私は私のペースで遊ぶだけだ。

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