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第44話: 新たな共演の提案


律希は日々の音楽活動に集中し、充実した時間を過ごしていた。定期演奏会が終わり、作曲家として少しずつその名が広まり始めていたが、それと同時に次の挑戦を求める気持ちが強くなっていた。自分の音楽を広める手段を増やし、新たな経験を積むことが今後の成長に繋がると感じていた。


そんなある日、律希はひとつの手紙を受け取った。それは、リリオからのものであった。律希は手紙を開き、そこに書かれている内容に目を通す。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


親愛なる律希へ、


こんにちは。元気にしているかい? 私は最近、新たな演奏会の準備をしているところだ。君と一緒に演奏できたらどうかと思い、手紙を書いているんだ。


実は、来月にいくつかの小規模な演奏会があるんだけど、その中で君の作った曲を演奏したいと思っている。君の音楽には特別な魅力があると感じているし、どうしても君と一緒に演奏してみたくてさ。君も音楽家として素晴らしい成長をしているし、その演奏をぜひ聴いてみたい。


君が音楽活動で忙しいのは理解しているけれど、もし時間が取れるのであれば、一緒に演奏してくれないか?


それと、君がピアノを得意としていることは知っているが、実は私がヴァイオリンを弾けることを君は知らないかもしれないね。だから、私は君とヴァイオリンとピアノのアンサンブルを提案したいと思っているんだ。


それで、君にお願いしたいのは、シンプルでメロディアスなテーマを持つ曲を作ってほしいということだ。ピアノとヴァイオリンが絡み合う形で、柔らかく、聴いている人の心に残るような、温かみのある曲にしてほしい。私としては、聴く人々に感動を与えられるような、心を動かす音楽を目指したいと思っているんだ。


君の作る音楽には、いつも温かさと力強さが感じられる。そんな君の音楽が、ヴァイオリンとピアノのアンサンブルにぴったりだと思う。


君の考えを教えてくれると嬉しい。


リリオより


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


律希は手紙を読み終え、しばらくその内容を噛み締めた。リリオがヴァイオリンを弾けることを知らなかった律希は、少し驚いた。しかし、リリオの提案には非常に魅力を感じていた。ヴァイオリンとピアノのアンサンブルという新たな挑戦に胸が高鳴ったのだ。


そして、リリオが提案したシンプルでメロディアスなテーマというアイデアも非常に魅力的だった。リリオが目指す音楽の方向性が、律希の作曲のスタイルにぴったりだと感じ、次第に頭の中で曲の構想が膨らんでいった。温かく、力強いメロディが浮かび上がるように、ピアノとヴァイオリンの絡み合いをどう表現するか、律希はその過程を楽しみにしていた。


「よし、やってみよう。」律希は心の中で決意し、ペンを取って手紙を返すことにした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


親愛なるリリオへ、


手紙をありがとう。君がヴァイオリンを弾けることを知らなかったよ!それを聞いて少し驚いたけれど、同時にとても嬉しく思う。君とヴァイオリンとピアノのアンサンブルを演奏できるという提案には、本当にワクワクしている。


君が言う通り、シンプルでメロディアスなテーマを持つ曲を作るのは、私にとっても挑戦だが、とても魅力的な課題だと感じている。ピアノとヴァイオリンの組み合わせにぴったりの曲を作りたいと思うし、君との共演がどんな音楽を生み出すのか、非常に楽しみだ。


練習の日程についても問題ないので、詳細を教えてくれたら、そちらに合わせるよ。


よろしくお願いするよ。


律希より


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


律希は手紙をしっかりと書き終え、封をした。リリオとの共演に向けて心が躍る気持ちを感じながら、次のステップに進む準備をしていた。ヴァイオリンとピアノのアンサンブルという新しい挑戦が、彼の音楽家としての成長をさらに加速させることだろうと感じていた。


数日後、リリオから再度手紙が届き、演奏会の日程と詳細なリハーサルの内容が書かれていた。律希はその内容を確認し、心を躍らせながら、次の練習に備えるのであった。


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