表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/36

第15話 救世主

地面はドンドン遠ざかっていき、雲を飛び越え空も飛び越えた

上昇中にドレイクがもぞもぞと身をよじっていたが、すぐに大人しくなってしまった

僕もなんとか抵抗しようと必死に身をよじって抵抗したが、逃げ出せるような体力は残っていなかった

しばらくするとドラゴンは止まった


「おい貴様、もう一度だけ聞くぞ。なぜ貴様は人間を助ける」


「人間だから助けたんじゃない!ドレイクは僕を助けてくれたから!だから今度は僕が助けるんだ!」


「『恩』か、フッ、馬鹿馬鹿しい!どうせそいつもすぐにお前を利用し始めるぞ!

きっとお前のことなどなんとも思ってないわ!」


「そんなことない!」


「いや有る!我の翼をみろ!人間が我の魔回路を書き換えたせいで我にはもう繊細な制御を必要とする術は使えぬ!ブレスすらも吐けぬのだ!どうだ!これでわかっただろう!」


「わかんない!ドレイクはそんなことしない!」


「愚か者め」


ドラゴンはそう言うと僕とドレイクを上に向かって放り投げ、上体を反らして力をため始めた

僕は翼を激しく羽ばたかせたが、

鉛になってしまったのではないかと錯覚するほどに翼は重たかった

地面がグングン迫ってきている


もうだめだ


覚悟を決めた僕はぎゅっと目をつぶった

次の瞬間、もう何度目かわからない轟音が後ろから聞えてきた








・・・・何も起きない

薄く目を開けると、目の前には地面があった

状況が理解できずにいると、近くで女の人の声が聞えた


「ラモアデュロー!」


声のした方を向くと、水で出来た?人のようなものがいて、僕の周りには水のドームが出来ていた

その人?は僕が再び目を開いたときには龍に姿を変えていて、空を飛んでいるドラゴンめがけて飛んでいくところだった。

飛んでいった龍はドラゴンをその身に閉じ込めると、球体に変形した

ドラゴンは球体の中でもがき、狙いもつけずに光線を打ちまくっていたが、しばらくすると動かなくなった


水の球は人型に戻って降りて来ると、早口で話した


「ドレイクはまだなんとかなる、最低限の処置はした。日が昇ったらドームから出て鳥を追いかけなさい」


「鳥ってどの――」


聞き終わる前にそれは消えてしまった


ドームの中から空を見上げると、そこには満天の星があった

前世も含めて始めた見る星空は、とても綺麗だった

すでに朝日は登り始めていた



日が昇りきると、ドームは音もなく崩れてしまった

ドレイクはまだ気を失っている

ドレイクを背中に担いで歩き出すと、すぐに全身水色の鳥が現れた

しかしその鳥は僕の事を気にするわけでもなく飛んでいってしまった

追いかけないと!

あぁ!見失っちゃう!

力を振り絞り走って追いかけようとしたが、ご飯も食べていなければ寝てもいないのだ、追いつくはずがない

すぐにその姿を見失ってしまった

鳥の飛んでいった方向に向かって歩き続けると、今度は赤い鳥が現れたが、赤い鳥もすぐに居なくなってしまった

しかし今度は焦らなかった

焦る気力もなかった


もう、歩けない

何度目かわからない、

弱い自分が止まれと囁く

諦めかけたそのとき、目の前に石造りの大きな門が現れた


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ