お金ってなんだろう?…基礎から考えるお金の仕組み
いきなり問題です…
現代において、お金って、なんでしょうか?…
下から選んで答えてみてください…
①ゴールドに裏付けされたもの
②銀行が発行する紙きれ
③負債として作られる債務の記録
まあ、明らかに、1つだけ性質が違いますので、③が答えですね。
お金…つまり、貨幣は、誰かが債務者となって作られるものなんですね。
たとえば、あなたが使っている紙幣…これは、日本銀行の負債…つまり債務となっています。
ほら、日本銀行券ってなってますよね?…このお札の発行者であり、かつ債務者は日本銀行ですよってことです。
上の図は、日銀のバランスシートになりますが、これまでに発行された日銀券はすべて、日銀の負債、債務して計上されていますね。
この通り、金本位制でなく、変動相場制であり、かつ自国建て通貨の発行の主権をもつ国家…
つまり、アメリカ、イギリス、日本、スイスなどは、このように自国通貨を負債として発行しています。
そして、その累積…つまり、お金をいくら発行したかが「政府債務残高(国債発行残高)=国の借金」といわれているわけです。
よって、国債発行残高を「国の借金」というのは、本質的に間違っているんですね。
むしろ、国が借金をしないと、世の中にお金は出回らないわけです。
現代日本では、日銀は国債を引き取って、それを担保に日銀券や日銀当座預金を発行しています。
つまり、究極的に、国債がお金の発行の原資となっていて、国債発行がないとお金は出回らないわけです。
これが国家財政のお金の仕組みになります。
"第1回 三橋貴明氏に教わる 【お金とは何か?】" を YouTube で見る
https://youtu.be/qFphGIehVWg
お金の仕組みを学習するには、最適の動画といえます。簿記の知識がないと辛いかもしれませんが、イメージをもつだけでも良いと思います。