その5
今回もフィクションです。
それから今回は、自衛隊以外の専門用語とか結構出てきます。
御存知の方は白川・新町サイドの、御存知の無い方は森士長サイドの視点で読んでいただくと、楽しんでいただけると思います。
それでは本編をどうぞ!
白川は記念講堂内に設置されている各学科のブースを1度立ち止まってその場で見渡すと、地球海洋学科の1つである、宇宙に関する研究室とその宣伝の為の大きいポスターを見つけ、食い入るように見ながら近づいていく。
そのポスターの中央に、宇宙に浮かぶ太陽の詳細なイラストが描かれ、その左右の脇には、人工衛星や宇宙ステーション等から撮影されたと思われる宇宙や地球の写真が左右5点ずつ、計10点が同じポスターに配置されている。
白川はその中でも一番左下で、光っているような緑色に全体が漆黒に包まれているような写真から、目が離せなくなる。
(この、光った布のように見える緑の光は、見た事があるねぇ・・・。それに、とても分かりづらいけど、この微かに見えるシルエット・・・恐らくこれは・・・)
白川はメガネのずれを直すと、私服を着て首からIDカードのような物をぶら下げている女性の准教授に声をかける。
「おはよう!ちょっと聞いてみたいことがあるんだけど、話をしても大丈夫かねぇ?」
白川の声にその女性は嬉しそうに反応した。
「おはようございます!どんな事ですか!?」
白川はポスターの左下を指差しながら、疑問の部分を聞いてみた。
「僕は素人でよく分からないんだけど、この左下の写真はオーロラだよねぇ?もしかして、南極で撮影されているのかねぇ?」
「ええ、そうですよ!綺麗でしょう!?これ、南極観測隊の人が撮影してくれた物なんですけど、この1つ上の太陽フレアの写真と同じくらいに気に入ってるんですよ!こっちの太陽の写真は、実は2週間くらい前に人工衛星から撮影されたばっかりなんですよ!」
この女性の喋っている時の雰囲気や目の輝きを見て、森は朝と似たような展開の既視感を感じ、心の中で涙を流し始めた。
「それは凄いねぇ!所で少し気になったのは、このオーロラの写真のここ、船の影みたいだねぇ?もしかしてこれは・・・“しらせ”で間違い無さそうだねぇ?」
「南極観測船の“しらせ”ですよ!でも、暗くて分かりにくいはずなのに、よく分かりましたね?私も教えてもらうまで、気付かなかったんですよ?」
女性は驚いた表情で、左下の写真を隅々まで確認しながら食い入るように見ている。
その背中を見ている森は補足をする気力をなくし、しかも自ら進んで、荒れ狂う知識の暴風域に突っ込んでいく気も失せてしまっている。
この【吼える40度】は暴風域となっている南緯40度付近の別名で、この他に南緯50度の【狂う50度】、南緯60度の【絶叫する60度】という別名がつけられている。
なお先代である5002“しらせ”は平成13年12月12日2357、この暴風圏内において最大傾斜角、左53度・右41度を記録していて、海自の砕氷艦においての記録は、平成29年11月現在まで破られてはいない。
「簡単なんだよねぇ!ここは船尾のスタンションが、よぉく見ると微かに見えるのと、・・・ここ見てもらうと向こう側のオーロラが見えていてねぇ。この撮影角度でこういう見え方する、しかも南極であるなら、南極観測船の“しらせ”以外、考えられないんだよねぇ!」
然り気無く“しらせ”を紹介する白川を見て呆れている森は、肩を軽く叩かれ左を向く。
「ねえ、紗耶香ちゃん?スタンションって?」
新町からまるで内緒話のようにこそこそと聞かれ、不思議に思いながらも答える。
「スタンションは柵とかフェンスの事で、海自用語です。」
「そうなんだ?へえ・・・海自の用語・・・(stanchionは辞書だと柱とか支柱って出てくるけど、“柵”が先に出てくる・・・)かあ・・・」
新町はそう言うと、じっと白川の背中を観察するように見ている。
(スタンションがどうしたんだろう?それに新町3佐、考え込んでる時の白瀬1尉と同じ目をしてる・・・。嫌な予感するなぁ・・・。黒川3曹に相談した方が良いのかな?)
森は新町の様子に不安を覚え、スマホの入っているジーンズの左ポケットを意識する。
そして、白川の方にまた視線を向けた森は、白川と喋っている女性にも注意を払う。
白川に対して太陽フレアの説明や、それに伴うオーロラ等の様々な現象も、とても嬉しそうに話している。
それを見る限り白川とは旧知の仲のようにも見え、逆に森はその様子に不安を覚えた。
(白瀬1尉、調子にのって余計な事を言わないと良いんだけど・・・。心配だよぉ!それに、あの説明してる准教授さんだっけ?白瀬1尉みたいだし、“デリンジャー現象”ってなんなの!?何でそんな“なんとか現象”であんなに盛り上がれるの!?えっ?あ・・・)
横の気配が動いたように感じそちらを見ると、既に嬉しそうな満面の笑みの新町が、白川と女性の会話に然り気無く自然に加わっていく瞬間を捕らえていた。
(うげっ!!?新町3佐も参戦しちゃった!!!で、電離層!?聞いたことあるような?太陽風は聞いたことあるけど・・・3人とも深刻な顔してるの何で!?大停電!!なにそれ!危険じゃない!!EMPが原因って何なの!?EMPってそんなに危険物なの!!?バンアレン帯!?何それ!?ああ、もうやだ!!3人の言ってる日本語も英語も理解出来ないよー!!防大の人ってみんな“白瀬1尉”なのぉ!?地雷とか機雷とか対空砲が襲ってくるなんて、私の安全地帯は一体どこなのよぉー!!??機関室に帰りたいよー!!)
実際は地雷も機雷も対空砲も設置して使用するものであるが、森は恐らく知識の詰め込み過ぎによるパンク寸前のため、そういった細かい所まで気が回らない状況のようである。
そんな、思考力的にオーバーフローを起こしてしまっている森を置いてきぼりにして、白川達は太陽や宇宙や電波の事を、楽しそうに話し続けた。
その頃、大社と大江山は陸上競技場の装備品展示を遠巻きに見ていて、黒川と藤原は飲み物を買ってくると言ってその場を離れていた。
展示されているのは陸上自衛隊の装備品で、山梨県に配備されている第1師団第1特科隊第3射撃中隊所属の155mm榴弾砲・FH-70なのだが、一般参加者が集まって取り囲み、写真撮影や子供達を椅子に座らせたりして混雑しているために近付く事を躊躇っていた。
「陸上自衛隊さんは人気がありますね。」
「あら?“いずも”が浦賀水道に姿を見せて差し上げたら、海自の方々や今日ここに来てくださってる皆さんは、さぞかしお喜びになられる筈ですわよ?」
「それで、浦賀で沖留めするんですか?橋立さんが白瀬さんと同じ事を言うとは・・・。白川さんを引き止めたのと同じ口で、今度は推奨するなんて考えてもいませんでしたよ。」
呆れたような口調でため息をつくと、大社は背後を振り向いて少し上を見上げ、横を向いていた大江山もそれに気付いて、同じ方向を見上げる。
「それにしても、ここでマストを見ることになるとは、思いませんでしたね。」
「ええ。あちらの学生舎の方にも、似たようなマストがありますわね。ここで海上要員の方々は、旗流信号の学習をなさるのね?」
旗流信号とは、国際信号旗を用いての艦艇同士の通信方法の1つで、第1話その2でも取り上げた国際信号旗のV旗も旗流信号の1つである。
このマストは大社達のいる球技体育館側と、その反対側の第1大隊学生舎側の2ヶ所にあり、これを用いて旗流信号の学習が行われている。
「不思議な空間ですわね。陸と海と空が1つになって存在しているなんて・・・」
「そうですね。もしかしたら私達の将来像は、防衛大学校のようになっていくのかも、しれませんね」
もう1度マストの先端を見上げると、大社と大江山はそれぞれに、物思いにふける。
そんな彼女達のいる陸上競技場では、訓練展示の準備が淡々と進められていた。
記念講堂の白川達に視点を戻すと、既に少し移動していて応用化学等のブースを巡って、今は機能材料工学科のブースへと来ていた。
白川を応対している機能材料工学科の男性准教授は、長さ20cm程の長さで両端にネジ山が切削されているクリープ試験用の試験片の実物大サンプルを両手で持ちながら、笑顔で白川と談笑している。
クリープ試験とは試験片の片方を固定し、反対側を吊るされた規定重量の重りに接続して行われる引張荷重への耐久試験の一種で、期間は試験片が破断するまで行われるのだが、中には40年以上もの時間が破断するまでにかかる場合もあるという、気の遠くなるような試験である。
「へぇ!じゃあ、セラミックの弱点が克服されたら、セラミックの核融合炉やセラミックエンジンとかが、将来出来るのかもしれないんだねぇ!?セラミックエンジンなんて、磁気に気を使う掃海艦艇君達にはとても朗報だねぇ!?是非教えて上げたいねぇ!!」
白川本人は気付いていないが、森は白川のセリフに本日何度目になるか分からない冷や汗に加え、心臓麻痺でも起こしてしまいそうな程心臓が縮み上がっている。
聞いていた准教授はというと、“掃海艦艇君”を“掃海艦艇の乗員君”と言い間違えていると思い、あえてそこをスルーして話を続ける事にした。
「そうなんです。でも、もし実際そうなっちゃうと、金属の研究している私にとっては淋しい思いをしちゃうんですけど、それでもまだまだ切り替わっていないのは、現状では瀬戸物のお茶碗みたいに割れやすかったり、“均質な製品を定量的に”作りにくいんです。これがセラミック最大の弱点なんです。だからと言って設計強度に対応出来る理想のセラミックを作るために、原子や分子を1つずつ並べて作るなんて、そんな途方もない事は誰も出来ないですからね。」
パネルに貼られているSEM(Scanning Electron Microscope:走査型電子顕微鏡)で撮影されたセラミック材表面の写真を左手で指差しながら、白川と准教授が楽しそうに話をしている。
森は掃海艦艇の部分への准教授からの指摘が無かった事に安堵はしたものの、先程から黙って様子を見ている新町に対しても気が抜けず、視線がキョロキョロと新町と准教授を行ったり来たりしている。
「工業製品として歩留まりが悪いのも、製造企業にとって弱点だねぇ。それに、さっき聞いた『壊れやすいものと丈夫な物の破壊限界点の差が激しい』のは、安全が求められる部品にとっても弱点だねぇ。高温高圧は人間にとっては、とっても危険だしねぇ。」
「その通りです。それにしても貴女は随分と色々お詳しいようですが、船舶でも造船関係なんですか?」
「そういう訳ではないんだけど、色々見聞きしているうちに自然と覚えちゃったんだよねぇ。こう見えても、僕は素人なんだけどねぇ?不思議だねぇ?」
森は白川達の様子を見聞きしてはいるのだが、知識の【狂う50度】の海域に突入していると感じてしまい、自分の脳を守りたいという本能のような行動原理で、“しらせ”の主機である、【16V42M-A型ディーゼルエンジン】の点検手順等を確認し始めてしまい、白川と准教授の話へ無意識に集中が出来なくなってしまっていた。
そこへまた、小さな声で新町から声をかけられる。
「紗耶香ちゃん、緑ちゃんって何者なの?」
「何者、ですか?えっと、質問の意味がよく分からないのですが・・・」
「彼女、南極とかペンギンが得意って言ってたけど、応用化学とか機能材料工学とか建設環境工学科とか、ジャンル違いの准教授達とあれだけ楽しく喋れるって凄いと思わない?」
「確かに、新町3佐の仰ってる通りですね。いつもと変わりが無いので気付きませんでした。」
「身近にいるから気付きにくかったのかな?一番いい例だと、建設で土石流の話から物質の流体特性を話してたと思えば、いつの間にか液状化現象の話してるかと思えばダイラタント引き出してくるし、しかも“レオロジー的性質”なんて言葉、普通の人は知らないだろうに使ってるんだもん、驚いたよ。私だって気象がアンテナに及ぼす影響の勉強してなかったら、普通に流体学的性質って言ってたと・・・」
新町は白川がしゃべっていた事を思い出して、かいつまんで話をしているのだが、森にとっては思い出しても全く理解しきれなかった。
そのため、失礼を承知ではあるが、しかし失礼だと感じさせないように注意を払いながら、話を遮りつつ新町に質問する事にした。
「わ、私も、さ、最近知り合ったので、船舶関係だってくらいしか知らなくて。すみません、新町3佐。それで凄いってどう凄いんですか?」
そんな森の意図には幸い気付かなかったようで、新町は話を止めて森に返答する。
「そうなの紗耶香ちゃん?付き合い長いと思ってたけど、ちょっと意外だなぁ。っと、そうそう、それで凄い理由ってね?私、さっき地球海洋学科のブースで緑ちゃんと話してたデリンジャー現象の・・・」
新町がそこまで言いかけると、森は慌てて現象の説明を求めた。
「あ~、紗耶香ちゃんはそこからかぁ。でも確か、ディーゼルエンジンなら話せるんだよね?」
「えっ?はい。マークはディーゼル員ですので、それなら話せます。」
「マーク?あ、MOSの事か。で、私が言いたいのは、そこ。」
海自である森が言った【マーク】、陸自である新町の言った【MOS(Military Occupational Specialty)】、今回出てきてはいないが空自の【特技】はそれぞれ職種の事で、海自を例にすれば森の“ディーゼル員”、黒川の“衛生員”等の事であるのだが、森は新町の言いたいことが今一分からずに首を傾げると、それを見た新町は、喋っている白川達を見ながら続ける。
「私の場合、電波の事ならさっきのデリンジャー現象や電離層とかも含めて、説明出来るし理解もしてる。けど、ディーゼルエンジンになると基礎は少し知ってるしノイズ特性の関係で試験もしたことあるけど、『応用や現場の知識は?』って聞かれたら紗耶香ちゃんには多分負けるんよ?それに、私や紗耶香ちゃんも含めて他の人達もそうだけど、得意分野は率先して喋るのに、不得意分野になると大人しくなったり黙ったりする人が多いじゃない?でも、そんなところが緑ちゃんには無いように見える。そういった意味で私から見たら不思議だよ、緑ちゃんは。」
新町にそう言われ、森は白瀬との過去の会話を思い出す。
(そう言えば、どんな話題を出しても食いついてきてくれてたっけ・・・。ファッションとかは疎かったけど、動物とか日用品とかびっくりするぐらい知ってて知識が幅広いなぁとは思ってたけど、新町3佐の言う通り、出雲1佐や橋立1尉とはちょっと違うなぁ・・・)
白川の楽しそうな声を聞きながら、森は改めて彼女に対する認識を確認した。
ふと、森は時刻が気になり腕時計を見ると、1047になっていて、移動のため白川に腕時計を見せながら現在時刻を告げる。
「森君も無粋だねぇ・・・。こんなに僕が楽しく喋っているのに水を差すなんて、本当に君は無粋だねぇ?まったく。僕はもっとセラミックや核融合炉や艦艇で使われる金属について、もっと知りたいからあっちには行きたくは無いんだよねぇ。そうだ!森君も一緒に学習しようじゃあないかねぇ?それで、艦長には見た事にすれば・・・」
あからさまに嫌がり何とか逃れようとする白川に、森は耳打ちをする。
「陸上競技場での展示は必ず見るようにって、艦長からも言われてるじゃないですか、白瀬1尉!先に言っておきますが、艦長には絶対にバレますからね。艦長、後輩の方から1100からの訓練展示の詳細聞いておくって言ってましたから、こうなる事は艦長も想定済みなんです!ですから、嫌でも一緒に来てもらいます!リヤカーをお借りして、それに乗せてでも連れて行きますからね!?」
「森君は僕を、荷物扱いする気なのかねぇ?酷いねぇ・・・僕は白瀬1尉、なのにねぇ?」
そう言ってにやりと笑う白川に呆れながらも、森は“しらせ”艦長からの命令を遂行しようと、白川の耳を引っ張り上げる。
「普段から御自分を『民間人だ!』って仰ってる白川さん!?御自分の都合で自衛隊の階級を引っ張り出さないで下さいよ!それに、私の民間の友人にそんな事を言う人はいませんから!私も艦長から、絶対に見せるようにきつく言われているんです!ごねてないで、さっさと行きますよ白川さん!!」
新町と准教授には2人の会話が聞こえていないことから、森の突然で予想外の行動に呆気にとられたまま呆然としている。
「痛たたた!分かったよ!分かったから離して欲しいんだよねぇ!ちゃんと自分で行くからあ!!」
森は今までの分の腹いせも上乗せして、やや強引に連れていこうとする。
「ダメです!こんな広い所で逃げられたら困るので、このまま行きます!多分、3号館か4号館に新町3佐と行きたいんでしょうけど、それは絶対にさせません!」
「何で分かっ・・・じゃなくてだねぇ!森君!僕は子供じゃあないんだから、耳を引っ張るなんてそんな・・・」
「子供みたいにはしゃいでるじゃないですか!新町3佐、申し訳ありませんがお願いがあります!」
今まで聞こえていなかった森の声が突然大きくなり、それだけで森の今の心情が新町と准教授にも、窒化ケイ素セラミックや銅の熱伝導のように素早く伝わった。
「白川さんの左腕を捕まえていただけますか!?陸上競技場に連行するのを手伝っていただきたいのです!お願いいたします!」
「わ、分かった。緑ちゃん、ごめん!悪く思わないでね?」
白川は森と、森の渾身の迫力に負けてしまった新町に引っ張られながらも、名残惜しそうに機能材料工学科の准教授へ礼を大声で告げながら記念講堂を後にせざるを得なかった。
3人が陸上競技場へ到着すると、既に集まっていた人達が場所をとっていて白川達は出遅れた格好となった。
「森君、ちょっと強引だねぇ!耳が千切れるかと思ってしまったじゃあないかねぇ!!あ~もう、痛いねぇ・・・」
「紗耶香ちゃん、やっぱり、あれはいくらなんでも・・・。」
右耳を擦っている白川の抗議と、新町の心配そうな声を聞きながら、森は見学出来そうな場所を視線で探している。
「新町3佐、お気になさらないで下さい。普段、白川さんから心配させられてる、細やかな仕返しですから。」
そう森が返答した時、横の少し離れた所から聞き覚えのある声が聞こえる。
森は聞こえた方に顔を向けると、その声の人物も対向してくる人を避けるために森の方を向く。
その女性は高校生のように見えて、髪の毛はショートにしていて、運動部にでも所属しているような雰囲気である。
すると森に気がついたのか顔を呆然と見ていたが、相手の女性が自分を見ているのが森だと気がついたのか、笑顔を見せると両手を大きく振って声をかけてくる
「ああっ、森士長じゃないですか!お久しぶりです!ここで再会出来るなんて思いませんでした!!」
その声に新町と白川も横を向くと、高校生位の女性が話しかけてきていた。
「えっ!?私の事知って・・・あああぁーー!!お久しぶりじゃない!!髪の毛短くなってるから直ぐに分かんなかったよ!何でここにいるのぉ!!」
森も呼び掛けてきた高校生位の女性が誰なのかはっきりと思い出したらしく、驚いた表情のまま固まったままになってしまった。
今回もお読みいただき、ありがとうございます!
森士長も細やかどころか、もっと逆襲しても許されるんじゃないのかなぁ?って思うんですよね。
登場回では振り回されてますし、呟きサイトのキャラツイでも、そんな感じでしたからね~
ここでちょっと言い訳を・・・
一生懸命頑張ったんです!
一生懸命頑張ったんですけど、修正の度に新町3佐と白川さんのセリフやそれに対する説明が増えちゃって、予定外に分割を2回も行ってしまいました!
しかも、文を削減すると、逆にアイディアが思い付いてしまって字数が増える始末・・・
とにかく長くなりそうなのです!
読者の皆さん、どうか、どうか次話もお楽しみに読んでいただけると嬉しいです!
よろしくお願いいたします!
m(_ _)m