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記憶と考察  作者: 半信半疑
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たたえるうた

ピーマンを食す者

「私はたたえる、ピーマンを食す者を」


 ピーマンが苦手だったおさなごが

 成長し、青年になって

 あの苦みを受け入れられたのは、

 そこに至るまでに壮大な物語があったからだ。

 語るまでもないと、

 他者に切り捨てられたとしても、

 私はその過程に

 敬意を表したい。

 それほど素晴らしいことなのだ。

 胸を誇れ、青年よ。

 ピーマンは苦いのだ。


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