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vol.1 食い逃げ犯と第一皇女

「待てそこの食い逃げええ  誰か捕まえてくれええええ そこのやつは食い逃げ犯だああ」

「畜生!!どうしてこうなった!!俺飯が食いたかっただけなのに!!」

彼は毒づきながら全力で失踪する。裏路地から表を回り

なれない土地ながらも己の土地勘を最大限生かし走り続ける

「最悪だもう・・・マジでどうしてこうなった・・・


時はほんの少し遡る・・・


「さあここで問題です!!此処はいったいどこでしょ~~~か!!

   答えは・・・・知るかああああああああ!!俺が教えてほしいわ!!!」

回りを見渡すとそこは中世のヨーロッパに似た雰囲気の建物や大きな建物が点々としていた

今いる場所はちょっとした高台のようで回り一面を見渡せる。見た感じあまり大きな町ではなさそうだ

しかし今高台にいるのはおかしいだろう。

「いや、ナイナイ。なんで俺んちの中にヨーロッパがあるの?馬鹿なの?死ぬの?」

そう、なぜならおれは今しがたトイレ{死地}から帰り和室でコタツに包まってみかんを食べる予定だったからだ。

しかし何を叫んでも返事は返ってこない。そりゃそうだ。周りには人っ子一人いないのだから。様々なことを思案した彼はここでひとつの結論に達する。

「なるほど これが異世界物ってやつか。魔王倒したら帰れるってやつだな。んじゃさくっと行ってくるか・・・てんなわけあるかああ!!

おれは良くも悪くも一般人だぞ!!魔王になんて勝てるかぁ!!」

どれだけ突っ込んでも虚しい声が木霊するだけ 

「まて、まずは状況の整理だ。えーと和室へ続くドアを開けたらここにいた。あれ?積んでね?精霊さんからのお呼び出しもなければ

こちらに俺を待つ人がいるわけでもない・・・なにこれ 俺どうすればいいの?」

そうこう思案している間に半刻あたりの時は過ぎ腹の根がなるころになった

「腹減った・・・そういやおれ朝からみかんしか食ってねぇ・・・コメクイテェ」

腹が減ったときの行動力たるや目を見張るものがある。今までその場から動こうとしなかった光が飯の匂い求めた歩き始めた。

「まあ異世界じゃないならテーマパークか沖縄だろう{暴論}。さっさとちんすこうとかサータアンダギー食って腹膨らませよ」

そんな風に考えながら歩いていると今までかいだことのないようなそそる匂いがどこかから漏れ出している


まあ後はみなさんの予想通りだ。飯は食ったが金はないから逃げている。ただ・・・それだけだ・・・

いや正しくは金がないわけではない。532円がはいった財布なら合った。ただここが違う通貨を使っているらしく払うことができなかったのだ。

「何だここの通貨は円どころかユーロですらないとか・・・本格的に異世界なのか?さっきのおじさんにきいとけばよかった!!今から行くか・・・って俺食い逃げ犯でした てへっ」

後悔をしながらも逃走は怠らない。そろそろ撒いたころかと後ろを向き立ち止まるとそこには店主の姿はない。だがその代わりに俺がくった鶏肉の唐揚げによく似たものを咥えながらこちらに向かってくる茶髪でショートカットの女の子の姿があった。

「え!?ちょっと待っ」こちらがとまっったことに気づかず全力で肉をほおばりながら突っ込む少女と

・・・激突した・・・


「んん・・・大丈夫?」

光はそういいながら地べたにつっぷした顔を上げるとそこには・・・双丘の山々があった・・・

「ふんがぁふごふご・・・」茶髪のコも頭を抑えながら目を開けた

まあ俺は今日人生で一番あせったと思う。あと幸せだった


「あ、ヤバイ、この子から見たら完全におれ変態だああああ!!」

そりゃオトコが少女の上に跨り胸を押さえつけているのだから男でも目を疑うだろう。はたからみたら完全に変態である。

少女はまだに肉が口にあるため大きな声が出せない。だが涙目で完全にこちらを敵視ししているのは一目瞭然だろう

少女はごっくんと肉を食い終わると大きな声で高らかにだがしかし潤んで確かにおびえた声で光にこういった。

「私をこの国の第一皇女 ハトホル=シリナ=エレプス と知っての狼藉ですか!!この変態!!

 まだお父さんにすら触らせてないのに・・・ それに食い逃げしたと聞きました。皇女として犯罪は見逃せません!!

   あなたを我が城  エレプス城に連行させていただきます!!」

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