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▼ゆうしゃ が あらわれた !!  作者: 九味
▼ぼうけんのしょ そのいち
2/4

▼レン は ビビ と であった !

「いやいやいやいやいや!!そこは拒否しちゃ駄目でしょ!」

驚きのあまり椅子ごとひっくり返るストロベリー王。一方のレンは普通に立ち上がり、だってー、と砕けた口調で続けた。


「俺まだ15ですし、国なんて救えるわけないですし、そもそも俺まだ戦士になったばかりですし、魔法とか使えないですし」



「ええぇぇぇぇいっっっ、ですしおすしうるさぁぁぁぁぁぁい!!」

ガバァッと起き上がる王。

「おすしは言ってません」

「とにかくじゃ、お前には国を救ってもらわねば困るのじゃ!おすしだかおこめだか知らぬが、旅に出るのじゃい!」

「おこめも言ってません。にしてもやはり俺一人で行くには無理がありますよ?」

レンがそういうと、王はフッフッフーとありがちな風に笑った。


「レンよ、誰がお前ひとりに行かせるといった?」

「えっ、それじゃあ付き人がいるんですね?」

「ああ、ざっと七人」

「多ッ!?」

そこまで信用されてねえのかよ!なら最初から他の人に行かせればいいだろ!

「ちなみにお前以外全員女子じゃ」

「俺女子と同等ッ!?」

なんでそんなになめられてんの俺!?なんかやらかしたか俺!?

「彼女らは言うならば戦闘のエキスパート、かなりの実力者じゃ。だから安心してよいぞ」

「は、はぁ…」

まだ行くって言ってないのになぁ…、と思っていると、後ろの扉がギイィと開いた。




「いつまで彼をひきとめているんですか、王様」

聞こえたのは、まだレンと同じくらいの年ごろの少女の声。彼女はつかつかと王に歩み寄り、レンの隣に並んだ。


真っ白なブラウスの上に、桃色のマントを羽織り、下半身にも桃色のフレアスカートをはいている。膝まである長いブーツや腰ベルトに付いた三日月のアクセサリーの金色が、自己主張の強い桃色をうまくまとめているように見える。

その服の色と同じ桃色の髪は、低い位置で金色のリボンによってツインテールに結ばれている。瞳はレンと同じ金目だが、彼の猫の様な鋭い目とは違い、パッチリとした、大きく淀みのない綺麗な目だ。


「おお、すまんの。レン、紹介しよう」


王はレンに向き直った。









「彼女はビビ・マッドピンクドラゴン。魔法使いだ」

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