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DAY4~DAY6

 お詫びと訂正…。

先程、ケアレスミスにより、後で投稿するはずのものを先に投稿してしまいました!

 申し訳ありませんでした!

物語が多少わかってしまいましたが、最後までお楽しみ頂ければ幸いです。

 アルフ達は隠れ家へと来ていた…。


 ここは教会の本部があり、商店や食事処がある…。


「…ここが…隠れ家…」


 アルフはそう呟いた。


「どうせ紹介するなら最初からしておけば良かったね…」


 スピカは自嘲気味に言った。


「あなた達は村が燃えてるなんて知らなかったんだから、…しょうがないじゃない?」


 蒼髪の女性はそう言った。そして、続けて、


「自己紹介がまだだったわね…。私の名前はミライ。よろしくね。アルフ君?」


「こちらこそ…」


「続けて紹介するわ。あの黒髪の男性はアンタレス。冷静だから、喋りかけても返事がない時が多いわ。」


 そう言うとミライはアンタレスを呼んだ。そして彼は手を出してきてよろしくと言った。


「…よろしく」


 アルフは戸惑いながら答えた…。


「さて…。自己紹介も終わった所で…」


 ミライがそう切り出すとアンタレスが続けた…。


「何故、村への襲撃が3日も早くなったのか…」


「私達が留守の時を狙ったのかな?」


 スピカが分析する。


「…あなたはどう思うの?」


 ミライはアルフに聞いた。


「…恐らくスパイがいる…。」


 その場が凍りついた…。


「村人に裏切り者がいると?」


 アンタレスはアルフに怒り気味に言った。


 ミライとスピカも同じタイミングで答えた…。


「村人は一枚石よ…。」


「でも、手練れが居ない中で村が襲われた…。しかも村人は襲わずに食料だけが。そうなれば僕達は街へと来なければいけない。それが狙いだろう…。」


 その場に居る全員が黙した。


「これからの事を考えればいいじゃろう…」


 そう言ったのは村長だった。


 全員が敬礼で迎えた…。


「アルフよ…。村人を疑うのは頂けない事じゃよ…。以後気をつけなさい。それと、この場に居る4人を失うのはちとばかし痛い。各々気をつけるように…」


 全員が一礼すると、村長はウムと言うと自分の部屋へと戻っていった。


「今日はもう遅いし皆寝ましょうか…。」


 ミライが切り出すと皆それぞれの部屋へと戻っていった。


 アルフも暫く周りを見てから自分の部屋へ行った。




〈DAY5〉


 翌日の朝にアルフはアンタレスに街外れの広場へと呼び出された…。朝日はまだ昇っていなかった。当然、人通りは皆無だ…。


「…何の用?」


「どうして、敵の行動をあんなに予想出来たんだ…?」


 疑いの眼差しをアルフへと向けていた。


「傭兵だから、大抵は経験済みなんだよ…」


 アルフはいつもと変わらぬ表情で答えた…。


「…そうか…」


 アンタレスは納得せざるを得なかった。


「それよりも、…勝負しようぜ?ここ広場だろ?」


 そう言って、アルフはアンタレスに筒を放り投げた。


 そこには、[同意書]が入っていた…。


「…何の真似だ?」


「…それ見りゃわかるだろ?」


 内容は絶命しても文句はないというものだった。そして、アルフの名前が書かれていた。


「やはり…。」


 アンタレスの疑問は確信へと変わった。


「アンタが一番手強そうだったからさ…。」


 アルフはアンタレスにそう告げた。


 彼は[同意書]にサインをした…。そして、その筒をアルフの方へ投げた。


「…。最後に教えてくれ…」


「…何?」


「…お前が…スパイだったのか…?」


「…ああ」


 アルフは笑みを溢しながら答えた…。



 アンタレスは背中に背負っていた2対の漆黒の剣を抜いた…。


 アルフも白の片手剣を握り、居合いの構えをとった。


 次の瞬間にアルフはアンタレスに向かって居合い切りを放った…。アンタレスは片手でそれをいなし、もう片方の剣でアルフを狙った。しかし、アルフは読んでいたのか、いなされた瞬間に飛び退いていた。


「…やっぱり強いな…」


「喋ってる暇はあるのか?」


 そう言うが早いかアンタレスはアルフに距離を詰めていた。


「…くっ」


 アルフは飛び退こうとしたが、アンタレスの剣が早く、肩を掠めた…。


 アルフは肩を押さえながら俯いていた。息が荒かった…。


「…そんな覚悟で俺に挑んだのか?」


 アンタレスは距離を詰めながらアルフへと話しかける。


 アルフが笑っていたのも気がつかずに…。



 次の瞬間、アルフはアンタレスの後ろにいた。


 片手には紅く血に染まった剣が…、そして、後ろには倒れゆくアンタレスがいた…。


 居合い切りでアンタレスを倒していた…。


「…油断すんなよ」


 そう言った彼は倒れて、すでに死んでしまったアンタレスを見ていた…。


 いつの間にか朝日が出ていて、辺りはすっかり明るくなっていた。


「流石にちょっとキツかったな…。まぁでも愉しかったよ…」


 そう言い残し、アルフはその場を去った…。


 翌日の街はその話題で持ちきりだった…。




〈DAY6〉


「…どうしてアンタレスを殺したんじゃ…」


 アンタレスが殺された翌日、アルフは村長の部屋に呼び出されていた。


「…疑いの眼差しを向けられていたから勝負をしかけて、あいつが負けた。…それだけだ」


「それだけの理由で人を簡単に殺めるな!!!」


 村長は激昂気味に言った。


「…同意書もある」


 そして、[同意書]の入った筒を机の上に置いた。


「…確かにアルフとアンタレスの字じゃな…。…むぅ」


 村長は俯いた…。


「…もういいですか?」

 アルフはいつもと変わらずに聞くと、


「…うむ。」



 部屋を出ると、ミライが待っていた。


「…スピカが、話しあるらしいわよ…」


「…わかった」






「スピカ…。入るよ…」


 アルフはスピカの部屋へと呼ばれた。


 スピカは泣いていたのか、目を少し潤ませていた…。


「…アルフ…」


「…スピカ…。ごめん…。僕…」


「大丈夫だよ…。勝負を受けたアンタレスにも非があるからね。でも…でもっ!」


 スピカは泣き出した…。



 アルフには謝ることしか出来なかった。

次回はアルファルド視点です。

アルファルドの葛藤を描く予定ですので、そこをお楽しみ下さい!次話は短編となります…。

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