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少女「始まるわ。」

ーある赤道付近の熱帯雨林ー








ザワザワ…………ガサッ!



見渡す限り森が続くところに気温が高いのにも関わらずに、灰色のローブでフードを被ったまま移動する少女がいた。




ペースを落とさずに走り続けているのに息も切らしていなかった。



ガサッ!タッタッタッ…………



無言で移動する。




少女は遠くの木と木の間に小屋が見えると足を止めた。




小屋に目を凝らすと、ローブの間に手を入れ、双眼鏡を取り出し、小屋を観察した。




しばらくして、少女が首についている無線機の発信ボタンを押すとテキパキとした口調で報告した。


「こちらリーパー1。ターゲットのいると思われる小屋を発見。指示を。」




「了解した。リーパー1はリーパー2が来るまでそこで待機。」


返ってきたのは低めの威厳のある声だった。




空白を入れると、周波数はそのままで男が命令をした。



「きこえるか?こちら本部だ。リーパー1が目標を見つけた。そこから真東に300mにいる。はやく向かえ。」





「りょーかい。300mかよ!あ~めんどい!」


返答は軽い声だった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




小屋から約300m離れたところでは熱帯のジャングルの下でお構いなしにしゃがみながらローブをぱたぱたと動かし、涼をとっている若い男がいた。


さっきの少女とは違い、フードはかぶっておらず、髪は結構長い。それに明るい茶色に染められている。




「あ~あ・・・あちぃ・・・こんなところにいたくねぇ・・・」


一人でもかかわらずに無駄な独り言をブツブツと言っている。



「はぁ~なんでこんな任務してんだろ・・・つかここ県外じゃん!まともにメールもできねぇ~じゃん!」



「リーパー2、何をやっている。早く目的地に行け。」



「うるさいなぁ!こっちはこんな暑いとこにきてんだし!そっちはぽんぽん命令だけしていればいいようだしなぁ!!」




「おい・・・・いい加減にし・・・」



「わかってるって!はぁ~どんだけ頭固いのだか・・・」



「言っとくがリーパー1はもう目標に着い・・・」



「え!?ガチで!?やべぇ・・・じゃあ早く終わらせますか。よっと!」




焦りながらすばやく立つと、男はすでにいなくなっていて、ジャングルは静けさ取り戻していたのだった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


林道を走る一台のハンビーがいた。



「もう少し早く来れるはずなのにどうして3分も遅れたんですか?」


「いやそれは、ジャングルは初めてだったんで・・・いや嘘です!すみません・・・だからそんな怖い目で見ないで・・・・」


ハンビーの後部座席でさっきジャングルにいた男が、ローブに身を包んでいる少女に説教されていた。



「ほんとにすいません・・・」



男が少女に手を合わせて謝ると、少女は男の額を指でグイっと強く押し


「まったく・・・次やったらそのチャラチャラした長い髪の毛を全部抜き取って、出家させるのでそのつもりで。」




ガタガタっ!ガタガタガタ・・・・



男はフードの中からでも感じ取れる恐怖に言葉が出なくなった



舗装されていないため、かなり揺れていたが、しばらくして前方が森だった眺めが、輸送機などの出入りする、軍用の滑走路が見えてきた。




入り口でハンビーの運転手が門番の軍人に紙のようなものを見せると、ゲートが開き、門番が敬礼した。




そこからやっと舗装された道路からハンガーから出た一機のC-1輸送機に向かっていき、

ハンビーが滑走路で待機していたC-1輸送機の後ろに止まると、二人は運転手に敬礼をし、





二人はダッフルバックを手に、輸送機の後部ハッチの中へと入っていった。




「あのさ、何でローブ着てんのに暑くねぇの?オレもう超暑くて死にそうなんだけど!」



男は輸送機に座ると、ローブを完全に着崩しながら少女にせまった。



「暑い?そんなわけないじゃないですか。嘘はやめてください、焔の能力者のくせになんてざまですか。」



少女はフードのしたからでもわかるくらい冷たい眼差しを男はまだ懲りてないのか気にせずに



「まぁいいじゃん細かいことは!なんでかなー??」


男は軽い感じに話そうとしただが、それが自爆となった。




「知っているくせに聞かないでください。そういうのウザイっていうんですよ。わかったらささっと座りなさい、女たらしが。」


「ひ、ひど・・・・」



よほど痛かったのか、輸送機の中の椅子にもたれかかると、彼は・・・・真っ白な・・・灰になったのであった・・・・



                             m9

                                    by作者




しばらくして、他の兵士達が作戦を終えたのか武装ハンビーに乗って、2人が乗っている輸送機にぞろぞろ入ってきた。






おそらく、顔立ちと装備から見て、アメリカの特殊部隊といったところだろう。





時間になったらしく、輸送機の後部ハッチがしまり、滑走路を飛び立っていった・・・・










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





「おい!起きろよ!」



「うーん・・・」



「ジャック!起きろって!!」


金髪のモヒカンのような髪型の大男はむやみにうとうと仰向けで寝ていたすっきりとした体格の金髪の男の体を思い切り揺らした。



「うっせんだよ!!!」



ジャックという男は乱暴に起こしてきた大男に右ブローを食らわせた。



「いって!何だよ?喧嘩売ってんのか!?」



大男は軍服の腕をまくると、思い切り睨み付けてきた。



「それはてめぇだろ!!」




軽く突っ込みを入れると、もう一度寝ようと横向きになろうとする。



するとそれを拒むように体を揺らしてきた。



「何だっていうんだ!!俺は任務疲れなんだよ!それにC-1の椅子はかてぇんだよ!早く寝かせろ!」




「じゃあ疲れを飛ばすことでも教えてやるぜ!」



「なんだよ?いってみろよ。」


興味を持ったのか、ジャックは大男に向かい側に座っているフードをかぶった少女を見ると


「あそこだよ。めっちゃいい女だと思わねぇか?」



ジャックは大男の視線にあわせると、椅子にもたれかかってうとうととしているローブとフードで身を包んだ()がいた。




「おいおい。あれ女か?厚いローブとフードで分かんないけど。」



「だめだな~だからいい女がゲットできないんだよ!」



男は勝ち誇ったような感じでいると、ジャックに熱く語りだした。




「まぁ簡単、簡単!まずは身長だろ?どうみても低いだろ?次にフードから出ている髪質!そして決め手がぁ!!胸だぁ!!」




そこまで熱く語るなって・・・



男の語りに気づいたのか、他の隊員たちも集まりだし、輪になって、椅子にもたれかかっている謎の少女について話し始めた。その中に俺もいるのは・・・まぁいいか!



「いくらなんでも背が低いだろ!」



「もしかして東洋人だったりして!」



「ないない!こんなところにくるのはおかしすぎるだろ!」



そこに先ほどの大男が話に割って入ってきた。




それも確信を突いたことを。





「でも思ったんだが、こんな軍用輸送機に少女ひと・・・違った。少女と若い男はなんでいるんだ?それも東洋人だぜ!」




「いやさっき東洋人とは言い切れないっていっただろ。」



すかさずジャックが突っ込みをいれる。



「いいや。若い男の顔をよく見ろ。東洋人の顔だぜ。」


男の言葉に従い、ジャックは燃え尽きた体勢でいる若い男の顔を見ると、少しだが東洋人というのがわかる。




「でも片方が東洋人だって決まってもあそこの少女は東洋人だってわかんないだろ!」



ジャックが反論する。



「いいや。実は根拠になる理由が可能性が低いが、あるにはあるんだぜ。」



「あれか!そういえばそうかもな!」



男の言葉に、隊員の皆がいきなり共感し始めた。



「何のことだ?」


ジャックはわかっていなかったらしく、頭を捻った。


「そういやジャックはここに配属されたばかりだよな。しかたないな。教えてやるよ!」



男は一息つくと、話し始めた。



「その前に確認するが、現在、テロや過激派の大きな行動は俺たちが出動するだけで、少ないだろ?」


確かにそうだ。現在、テロなどは比較的少ない。でもどうしてその話を?ジャックは頭をかしげるばかりであった。




「それが少なくなった時期はな、たった5年ぐらい前なんだよ。それに減り方が尋常じゃない。激減したんだ。」




「あぁ。確かにそうだ。でも何でそんな軍人なら誰もが知っている事を今頃言うんだ?」




「よし。じゃあ前置きはこれぐらいにしとくか。」



男はしゃべり疲れたのか、近くにあった隊員の誰かのバックパックを漁り、水筒を見つけると、一気に飲み干した。




「あぁうめぇ。あ?すまんな。」



隊員は男に逆らえないらしく、二言ぐらい愚痴ると、話を聞こうと輪に入ってきた




「よし。話を再開するか。組織の成立からだな。さっき話した激減の話があるだろ?それには裏があるって言って、原因を調べ始めたやつらがいたわけだ。それでやっと見つかったことが・・・・・」



「は?ちょっと待て!」



ジャックは話をいきなりとめた。


「おかしくないか?やつらって事は、たくさんの人数ってことか?どれだけの人をそんなことに使ったんだ!?」




「そうだ。かなりのだ。政府が直接命令して調べさせたって言う説もあるぜ。」



男は続ける。

「それでな手にいれた情報は、不思議な力を持った東洋人で構成された。若者の集団・・・いや組織が5年前に結成されたらしい・・・・。」



男が話し終えると、隊員たちは向こう側に座っている二人を見た。



「なーんてな!これはこの特殊部隊にしか噂されていない、ありえない話だよな!!ったく!んなわけないだろ不思議な力って!」



男は高らかに笑い出し、隊員たちも徐々に笑い出して、さっきのシリアスな雰囲気とは逆になり始め、最後には輸送機が騒音部屋になっていた



だが、ここで三人、険しい顔をしていた。初めて嘘らしき話を聞かされて真面目に考え始めたジャックと、迷惑な顔をしている、反対側に座っている若い男と少女だった。





どーもw作者ですwこんなダメなクオリティですみません・・・


見てくれたらすこしでもいいのでレビューしてくれると嬉しいです!


次の投稿は未定ですけど待ってくれたら作者は泣いて喜びます!

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