↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

#1000文字掌編ほんわか企画

なつやすみ

掲載日:2026/08/11

「夏休み、夏休みなんだよ、夏休みって言ったら青春、なのになんでこんなことしてるの?」


 ぼくの部屋で学校の宿題を広げながらの幼馴染の心の叫びはわかる。しかし、君はいつも夏休みの宿題、ギリギリまでやらないでしょ。それに君もぼくも受験生だよ。やることはわかってるよね。


「いじわるぅ……ごほうびが欲しいなぁ」


 はぁ、これだから。君は一緒の学校行きたいって言ってたでしょ。ほら、いつもより宿題は少ないんだから頑張りな。


「ごほうび……」


 わかった、わかったから、一つだけ言うこと聞いてあげるから。でもこっちにも選ぶ権利あるからね。できることとできないことあるし。


「けちぃ」


 あ゛? 何か言ったか?


「いえ何でもありません。わかりました、がんばります」


……


「ねぇ、ここ、どうやって解くの?」


 ここはね、こうやって、こうやって、こうじゃ。


「すごーい、うん、よく分かった。ありがとう、じゃこっちはこれで良いのかな」


 そうだよ、よくできました。続きもこの調子で頑張れ。


「うん、がんばる」


……


「疲れたぁ」


 さすがに疲れたな。そろそろ休憩しようか。


「ねぇ、ここまで頑張ったんだからごほうび」


 うーん、まだ終わってないけど。


「ごほうび! ごほうび! ごほうび!」


 わかったよ、なにすればいい?


「うーんとね、キス」


 却下。


「けちぃ。じゃ、えーとね、ひざまくら!」


 しかたないなぁ、わかった、こっちにおいで。


 幼馴染がローテーブルのこちら側に回ってくる。そしてぼくの膝にそっと頭を乗せる。見上げる顔がかわいいな、おい。


「ねえ、かわいい?」


 そんなことないよ……。


「えー、かわいいって言ってよ」


 わがままなんだから。


 そういうとぼくはかがみこみ込んで瞬のおでこにキスをした。


「えへへへっ」


 にやける瞬はかわいい。男の子のくせに女の子のぼくよりかわいいのは反則だと思うよ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。