表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

読み聞かせにもぴったりなオリジナル童話シリーズ

ひよこが うまれた

作者: 有馬 泉貴
掲載日:2026/01/20

   1

 パンやさんの かえりみち、

 ねこのミケは たまごやさんに よりました。


 「いらっしゃい! おいしい たまごが、そろってるよ」


 「むっつ、くださいな」


 ミケは たまごを かうと、やきたてパンといっしょに ふくろへいれて、いえに かえりました。


   2

 「さっき かった、たまごとパンで たまごサンドをつくろう」


 ミケは そういうと、ふくろから たまごを とりだします。


 ところが、あれれ?


 なんと、たまごのからに あな があき、から の あいだから ヒナが かおを だしているではありませんか。


   3

 やきたてパンの ほかほかの あたたかさで、ヒナが たまごから かえったのです。


 「ピー、ピー、ピー!」


 うまれたてのヒナたちは、くちぐちに おおきなこえ で ないています。


 「ピー、ピー、ピー!」


 その だいがっしょうの すさまじさときたら!


 たまらず、ミケは みみを ぺたりと あたまに くっつけました。


 「こりゃ、たまらん。どうしたら、なきやんでくれるかな」


   4

 まずは、おしめを かえてみます。


 「ピー、ピー、ピー!」

 「これは ちがったみたい」


   5

 つぎに、だっこを してみます。


 「ピー、ピー、ピー!」

 「これも ちがった」


   6

 つぎは、おふろに いれてみます。


 「ピー、ピー、ピー!」

 「これも ちがうか」


   7

 さいごに、おふとんへ ねかしつけてみます。


 「ピー、ピー、ピー!」

 「これも ダメか」


   8

 あれやこれやと やってみますが、どうやっても ヒナたちは なきやみません。


 「ピー、ピー、ピー!」

 なきごえは、ますます おおきくなり、ミケは どうしていいかわからず、ゲッソリとつかれはててしまいました。


   9

 「ちょっと、きゅうけいしよう」


 ミケが、ふくろから パンをとりだすと、あたりに ぷわ~ん と こむぎのいいかおりが ひろがります。


 とたんに、それをかいだヒナたちが「ピーピーピー!」と、いっそう はげしく なきはじめました。


   10

 「そうか、おなかがすいてたんだね。ちょっと、まってて。なにか つくってあげる」

 

 ミケは、そういうと エプロンのリボンをきゅっ と、しめました。


   11

 さぁ、りょうりの はじまりです!

 

 やきたてパンを むしりむしり と、ちぎったら、ぎゅうにゅうと おさとうの えきに つけこみます。


 つぎに、あたためたフライパンに バターをひいて、つけこんだパンを じゅわ~ と、こんがり きつねいろに なるまで、じっくり やいていきます。


   12

 ミルクとバターの あまいかおりがしてきたら、やきあがりの あいずです。


 おさらに パンを もりつけて、メープルシロップをたっぷりかけたら…


   13

 ミルクフレンチトーストの できあがり!


   14

 「いただきます」


 みんなで たべる、フレンチトーストの なんと おいしかったこと!


 やまもりのフレンチトーストは、あっというまに なくなり、ミケとヒナたちのおなかは まあるく、しあわせいっぱいに ふくれあがりました。


   15

 それから、ミケとヒナたちは レストランをはじめました。


 せいちょうした ヒナたちの うみたて たまごで つくる りょうりは、だいにんき!

 

 まちいちばんの おいしいレストランとして、ひょうばんの おみせとなりました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ