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とその反省

 「ほら、眠っている時の方がずっとつまらないというのはごく自然なことだったろう?」

 私はそんな声に起き上がって、今一度興味深く目を細めるというのは当然の仕草であっただろうか。しかし私は嫌々寝ているからといって、寝たくない訳ではなかったのである。

 だからまた、同じ一人の声が繰り返される。

 「だからね、眠っている時に言うべきことが何も無かったから、劇的に君を呼びに来たんだよ。そうじゃなければ一体いつ劇的であればいいんだ?もう分かっただろう?既に君は起きているんだよ。」

 すると、知らぬ間に瞼は取り払われていて、比喩ではなく、目を開けたままに寝たふりをしていたことに気が付いた。そんな滅多なことを私にさせるほど、そこの少女は気に障ったのだろうか。多分そうなのだろう。

 「違う。今起きた。お前は誰だ。」

 義務的にそう応えた私は起きていた。

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