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ストーカー行為はダメ絶対~迷惑行為もダメ!~

レザスの執拗なアタックを避け続けるライラ。

しかし、このままではライラの業務に支障が来してしまうとコルヴォが一芝居うち──




「しかし、ライラちゃんに求婚なんて、ロリコンなのかしら」

「レイナさん、私これでも十八ですよ!」

「あ、ごめんなさいね。見た目が若いからつい」

「エルフのお前が言うか?」

 コルヴォのツッコミをレイナはスルーした。

「しかし、ストーカー野郎だとは……前科があるってことじゃねぇか?」

「噂で聞いたことがある、惚れた女性を追いかけ回して、その結果女性は追いかけてきたその男から守ってくれた男と結婚しているらしい」

「それそのままいくと、コルヴォとライラが結婚することにならない?」

「いやぁ、私普通の人よりは若干メンタル強いですから」

「若干ですむのか?」

 ライラの言葉にコルヴォは疑問を持ったように言う。

「とにかく、ストーカー野郎の被害が酷くならないよう護衛チームはしっかりしな!」

「「了解!」」

「こら、コルヴォ。アンタも入ってるんだよ!」

「……了解」

 レイナの言葉に、コルヴォは頷いた。



「マイスウィート!! こんな所で会うなんて奇遇だね!! 是非お茶でも」

「すみません、仕事の邪魔しないでください。おじさん、ここの空の炸裂玉全部下さい」

「はいよぉ!」



「マイハニー!! ここでも会うとは奇遇だね、良かったら何かプレゼントでも……」

「結構です、これいくらで売れます?」

「これなら二百万ガメルだね! ちょっと金庫から出してくるから待っておいてくれ」

「はーい」



「ちょっと、護衛組、アンタ等役立ってないじゃないの?!」

「いやぁ、何せライラのスルースキルが高くて……」

「僕が何か言う前に言っちゃうし……」

「奴がまだ、本気を出してないからライラがスルーできる、そうじゃなかったら俺は何もしない」

「コルヴォ、変な事するなよ」

「何も無かったらな」





 半年間レザスに追いかけ回されながら依頼を受けていたルナティック基ライラ。

 今日は全員であやかしの森に来ていた。

「さて、今日はあやかしの森で採取してくる依頼なんですが……」

 ライラはジト目で後ろを見る。

「何のようなんですか?」

「麗しの君が怪我をしないようにと」

 レザスの言葉に、ライラはげんなりした顔を出す。

「ライラ、手を」

「はい?」

 げんなりしているライラに、コルヴォはそう言った。

 ライラは手を差し出すと、繋いだ。

「腰紐を着けてるが迷子になったら大変だからな、手を繋いでおこう」

 レザス以外の全員が腰紐を着けていた。

 命綱のようなものだ。


「レザスさんは来ないで下さいね、部外者が入られると迷惑ですんで」


 ライラはそう言って皆と森の中に入っていった。





「どうして、どうして振り向いてくれない!?」

 レザスは唇を噛み締め、その場で地団駄を踏んだ。





「ライラちゃん、あっちこっち移動しているけど、本当に大丈夫?」

「あー最初の方は不安ですよね、でもあやかしの森は魔法がかかっていて普通に進んでも来た道に戻って来ちゃうだけなんですよ」

「つまり、順番通りに進む必要がある、と?」

「コルヴォさん、その通りです! あ、目的地が見えてきましたよ!」

「マジックベリー十個に、泉の水瓶五個分だよね」

「はい! 後、ハーブ類を一袋です」

 ルナティックは総出で採取に当たる。

 採取した物はライラの魔法袋へと入れられた。

「ライラ、その魔法袋は重くないのか?」

「いいえ、全然」

「そうか、ならいいんだ」

 コルヴォはそう言ってライラの頭をぽんと撫でた。

 ライラはきょとんとしてからにっと笑う。

「では、皆さん帰りま──伏せて下さい!」

 ライラの言葉に慌てて皆が身を伏せると、炎の雨が降ってきた。

「ファイヤーレイン?! ってことは魔術師?!」

「あわわ! 森がもえちゃうよぉ!」

 グランの言葉にライラは唇を噛み、魔法袋から球体を出した。

 水が入っているような球体だった。

 それを何回か振って上に投げると破裂し、雨になって降り注いで来た。


「なんて事をするんですか!」


 ライラが怒鳴る方向にはレザスが居た。

「君がいけないんだ、私の心をかき乱すのに振り向いてくれないから……」

「これが噂のヤンデレ、マジ勘弁よ」

 レイナはレザスを睨み付け、ライラを抱きしめる。

「むぅ……」

 ライラはどうすればいいのか考えた。

「ライラ」

 コルヴォの声に反応して上を向けば、コルヴォに頬にキスされた。


 ライラとコルヴォ以外が硬直する。


「まさ、まさか……」

「貴様のおかげでライラとはこのような仲になった感謝する」

 そう言うと燃え尽きた灰になったレザスはとぼとぼと帰って行った。


「……上手くいったか」

「──って演技だったの?!」

 しばらくしてからコルヴォは疲れたように息を吐き出し、それにレイナが驚嘆の声を上げた。

「思わず信じちゃったじゃない!」

「俺も」

「僕も」

「すまんな、ああでもしないとレザスは今後似たような事をやり出すだろうからな」

「……それはそうだけど、レザスが失恋したことと合わせてギルド長に報告しとかないと後々怖いわよ」

「……分かっている」

「ら、ライラは演技だって分かってたの?」

「はい、だってそういう関係じゃないですから」

 ライラはけろりとした表情で答えた。

 それを見たルナティックの一同はため息をついた。





「──なるほど、そんな事が」

 ギルド長グレアはげんなりとした表情で言った。

「まぁ、これでレザスの野郎のストーカー行為は無くなるだろ、あと被害届けだすからライラ映像をよこせ」

「はい」

 ライラは透明な水晶のような球体をギルド長に渡した。

 そこの映像を見て、グレアは頭を抱えた。

「全く一途すぎるとこうもなるのか、恐ろしい」

 そう言って映像を別の球体にコピーした。

「取りあえずレザスの件はこっちで後は何とかするわ、それはそうとコルヴォ」

「何でしょうか」

「お前、ライラの何処にキスをした?」

「頬ですが」

「──ならいい」

 安心したようにグレアは言った。

「報酬は割り増ししておいたから、貰っておいてくれ」

「助かります」

「いいんですか?」

「いいんだよ、王宮の連中にその分払わせるから」

 グレアはそう言って笑うのを見て、コルヴォ以外のルナティックのメンバーは苦笑いを浮かべた。





「はー! 疲れた!」

「疲れたって、森をうろうろして採取した位じゃないの!」

 ソファーに倒れるグランをぽかっとレイナは叩く。


「ライラちゃん、そういえば何を蒔いたの?」

「ああ、ウィンディーネの涙です後で補充したいのでレイナさん頼めますか」

「勿論よ」

「あと、今日のご飯買いだし行かないと」

「それくらい役に立たなかった男達にやらせましょう? ね、グラン、グレイ?」

「俺?!」

「僕?!」

「ライラちゃん、メモ書きある?」

「はい!」

 レイナはライラから食事の材料が書かれてある紙を貰うとグレイに渡した。

「ほらほら、行ってきなさい! はいこれお金」

「しょうがねぇなぁ」

「あ、余ったからっていって酒を買うのは無しよ」

「畜生」

 頭をバリバリ掻きながら、グレイは外に出て、グランは追いかけて出て行った──







これで終わるといいんですがね、ストーカー行為が

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