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魔王種  作者: マロ吉
ギガントマキア編
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第60話 式典の準備をしよう!

マカリオス王国から帰った俺達は、一月後を勝利の日として祝うべく準備を始めていた。

元々、大人数を収容出来る施設は欲しかったので建設は始まっていたのだが北の連邦国戦で滞ってしまっていた。現在は急ピッチで工事が進んでいる。

何故一月後かというと、北の連邦国の武装解除が完了するのがそのぐらいになりそうなのだ。

未だにミダスは発見されていないのが気になるが、各国には手配してあるので、その内確保されるだろう。


この戦いで、勝利に貢献した兵士達を讃えるのだ。今回は身内だけだが、終戦記念日として毎年祝い、北の連邦国と講和条約が締結されたら要人も招いて盛大に行いたいものだ。


そんな事を考えながら準備を進めていると、街に武装した一団がやって来た。

何やら、王と軍の司令官を出せと言っているらしい。

嫌な予感しかしない…

俺の頭の中をアレスの再来のイメージが支配している。

ホントに頼むぞ…そうで無い事を祈りながらディーテと街の入口に向かった。


そこに居たのは、アマゾネスという女性だけの戦闘種族だった。

パッと見は人間にしか見えないが、そのオーラは明らかに人外。


「此方はディーテ女王。俺は配下のグルナだ。お前達は森の種族か?」

《いや、私達森に移住してきたばかりじゃけえ…住む場所困っとるんよお》

「…………………」

『お前達、この街に住むか?仕事もあるぞ?』

《ええの?女王様ぶち好き♡》

(…ぶち?)

「上杉と言うオーガ族最強の戦士が居るんだ、その部隊に加わってもらう事になるが問題無いか?」

《男の下やと!?オドレ何言いよんか分かっとるんかっ!!》

(これは面倒臭いパターンじゃないか?ディーテ?じゃじゃ馬だぞ?いいのか?)

「…………ちょっと待って、呼んでくるから落ち着いて」


上杉が来た。


「この国の地上部隊を指揮してる上杉だ。男子禁制っぽいから無理なら戦闘以外の仕事になるけど、それで良ければ紹介するぞ」

《……………ばり逞しいやん…わやじゃ…》

「…………で?どうする?」

《上杉様の部下になる!ならせてつかあさい!》

「お、おう。俺達は忙しいから失礼するぞ!じゃあ上杉、後は頼んだ!」

《えっ!?グルナ様ちょっ…》


上杉…すまない。

俺は君を評価しているんだ。君なら、その訳の分からない娘達を1人前に育てられる!そう信じてるぞ!!

何より、君は筋金入りの戦闘種族から強く逞しい漢だと認められたのだ、誇っていい。

上杉は身長190cm以上、体重120kg程で見るからに強そうでイケメンなのだ。


今回移住してきたアマゾネスは1000名程。

全員が金髪で蒼い瞳だ、戦闘種族だが何となく筋肉質な感じがするだけで大柄では無い。

性格はキツそうだ。


出身地はマカリオス王国の北、アルトミアが吹き飛ばした山の近くに住んで居たそうだが、例の一件で家なき子になり森に来たのだ。


「お前達、アルトミアを頼ったら良かったんじゃないか?」

《アルトミア様ばり怖いけんイヤじゃ…》


かなり恐れている様だ。

ジーノの方言に近い気がするのは、同じマカリオス王国出身だからだろう。

話を聞いていると、予想通り男子禁制の硬派な種族らしいが、逞しく強い男はOKだそうだ。

最悪、ハイエルフ達に託そうかと思っていたが上杉の指示をちゃんと聞いてるようだし問題無いだろう。


住む場所の手配が終わるまでは集会所と簡易宿の空き部屋を使ってもらおうかと思ったが…ばり落ち着くんじゃもん!と言って地下の避難所に住み着いてしまった。

住み着いてしまったが、そこはあくまでも避難所なので有事の時に使えないと困るのだ。

別で地下にアマゾネスの集落を作ろうと思う。


《グルナ殿!ちょっといいか?用意出来たぞ!》


フェレットだ。頼んでおいた物が出来上がった様だ。

それは、鉄扇…扇子だ。

フェレットに超高純度ビトラスで作られた扇子の扇骨を用意してもらい、丈夫な糸を出す蜘蛛の魔物から採れた糸をピュトンの毒を薄めた液体に浸し強度高め、それを編み込んだ物を地紙の代わりに使ってある。

美しい絵柄はクラティス作。


それと、宝帯だ。

帯も蜘蛛の糸を使い、刹那に作ってもらったのだ。防御力の高い魔道具となるなだろう。

因みに、この蜘蛛の糸の強度はグラフェンやカーボンナノチューブの比では無い。

細い糸1本で何十tまで耐えれるのかテストしてみたい程だ。

それを加工する刹那の技術も素晴らしい。

鑑定眼で見てみると、着けた者の魔力と魅力を高める効果があるという事だ。魔力はともかく、魅力とは一体…

相手を惑わせたり、交渉を優位に進めたり出来るのだろうか?

俺の脳裏に不安が過った。


そのタイミングで、やって来るディーテ。

『おーー!!私の専用武器か!?』

(武器にもなるけど…使わないでくれ)


『みんなありがとな…時間が経つほどに思い出が詰まって…私にとって価値ある物になっていくだろうな』


式典ではディーテは言葉や記念品を贈る立場だ。

俺は、一月後に向けてディーテと話し合い進めるのであった

次回は表彰式です⸜( ´ ꒳ ` )⸝

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