番外編 自称軍神アレス
本編とは全く関係ありません。
非常に残酷な描写が含まれます。そして素人が好き勝手書いています。苦手な方はスルーして下さいm(_ _)m
俺は最強の魔王種にして自他ともに認める軍神アレスだ。
魔王種歴は150年以上のベテラン。
いつ魔王というマウンドに上がってもおかしくねぇブルペンエースだ。
拠点は魔物の森の東端、北の連邦国とコルヌコピア王国に睨みを効かせる。
最近、森に新米の魔王種が現れたらしい。
しかも、一丁前に国まで作ったとか…
見た目は可愛らしい少女だと?
少女だろうが老婆だろうが許さねぇ!!
「上等じゃねぇか!先輩に挨拶も出来ねぇ礼儀知らずは、お子ちゃまだろうが容赦しねぇ!!」
早速、ヤキを入れてやりに行くとしよう。
移動手段は馬車、この愛車の名前はサイクロンサンダー号!俺様が名付けた。
配下のミノタウロスが尊敬する俺様の為に拵えた、この世に2台と無い名車なのだ。
「アレス様、気を付けて下さい!その魔王種の配下が周辺の種族を暴力で配下にしまくっているらしいのです」
ミノタウロスめ、ビビってやがる。
すまねぇ、俺と比較したらいけないな…
そう、俺はお前達が想像も出来ない程、危険な修羅場を潜り抜け、漢風を吹かせて来たんだ。
一緒にしたら、お前達が霞んじまうのは当然だよな…
森を進むと街が見えてきた。
中々オシャレな街じゃねぇか!
俺様が支配するに相応しい街並みだ。
「おい!此処に魔王種が居るらしいな!
呼んで来い!
あ?俺?俺は先輩魔王種にして軍神のアレスだ!知らねぇのかよ!」
出てきたのは、抜群に可愛い美少女と男前の側近。
(側近…てめぇ男前過ぎじゃねぇか?
ダメだ…爆発しそうだ…)
「俺は女王の配下グルナだ。お前達何の用だ?」
「俺は軍神アレス!痛い目に遭いたくなかったら、配下の魔物を置いて出ていくがいい!この森は俺様の物なのだ」
「…………………」
ん?黙っちまったぞ?
俺としたことが、カッとなって威圧を込め過ぎちまった様だ。グルナとかいう小僧はビビって言葉も出ねぇ。
目が覚めたら馬車の中だった。
興奮し過ぎて、到着した夢を見てしまった様だ。
しかし、何故か顔が痛てぇ…
「アレス様目が覚めましたか!もう無茶しないでくださいね」
ミノタウロスは何を言ってるんだ?
詳しく聞くと、俺はグルナにぶん殴られて失神したらしい。
今は自分の拠点に戻っている途中、つまり生意気な魔王種の街に行ったのは夢では無かった様だ。
翌日の早朝。
俺は軍神アレス!不意打ちする様なカスが大嫌いだ。
昨日のお礼をしに今日も新米の街やって来たのだ。
「おい!魔王種呼んでこい!グルナって奴もだ!
あ?俺?俺は軍神アレスだ!何度も言わせんな!」
出てきた。
今日は不意打ちは無理だぜ!
「昨日は汚ねぇ不意打ちを食らっ………」
目が覚めると馬車の中だった。
今日も不意打ちを食らっちまったらしい。
翌日も不意打ちされた…
「アレス様、もうやめましょうよ!あんな化け物に勝てっこないですって!」
馬鹿野郎…自分が認めない限り負けじゃねぇんだよ!
「また来たのかよ!」
「何度でも来るぜ!今日こそはお前のいの………。」
目が覚めると、見知らぬ部屋の椅子に座らされていた。
どうやら新米の街に監禁されちまったらしい。
ふと前をを見ると、グルナと新米魔王種が居た。どうやら詫びを入れる気になった様だ。
「おい!てめぇは何で毎日来るんだ?」
怒ってやがる…
次の瞬間、顔に激痛が走った。
殴られた様だ
「ウグッ!」
「おい…俺が質問したら0.5秒以内に答えろ」
え?
「もう一度聞くぞ?何でお前は毎朝街に来るんだ?」
え?この森は俺のだから出ていけって言いに来てるの知らないの?
ガシュッ!
「グハッ!……ッッッ!!」
「おい…0.5秒以内に答えろって言っただろうが!人の話聞いてんのか!コラっ!!」
ドカッ!
「グホッ!…」
「聞こえてんなら返事ぐらいしろ!テメェ!」
ボゴッ!
「グヘェ!!……もうやめて……」
コイツは悪魔だ…その鋭い眼差しは俺様さえも射竦める…
「もうやめてじゃねぇよ!喧嘩しに来てんだろ?表出ろッ!」
俺は全力で戦った。
だが、このグルナとかいう奴は格が違った…
顔から地面に激突し、動こうにも体が言う事きかねぇ…もう1mmも意地通せねぇよ
「ネモフィラ連邦国に加盟しないか?俺達と頑張ろうぜ」
ツンデレ!?
悪魔が一瞬見せた微かな優しさは俺の心を超巨大地震の如く揺さぶりまくった。
『アレス!この街には美味しいゴハンもあるぞ!楽しいぞ?』
止めの一撃。
俺様はネモフィラ連邦国ディーテ陛下に仕える事を決意した!
この俺様、軍神アレスが配下に加わったのだ!もうこの国は安泰よッ!
ネモフィラ連邦国の幹部として活躍し、歴史に名を刻むのであった。