番外編 女子会
読みにくいと思います。
ある日の夜。
『グルナ!今日は集会所を使うぞ、男子禁制の会議をするから来たらダメだぞ』
珍しくディーテが会議とは…
集会所には、セレネ、刹那、カラ、ファム、エキドナ、ジーノにソフィアとアルトミアまで集まっている。
来いと言われても断りたくなるメンツだ。
ニンフ達が酒を数種類、だし巻き玉子やチーズその他どう考えても酒の肴だろうという物を運んでいる…
「なぁ、集会所で何が始まるんだ?」
《グルナ様、申し訳ありませんが職務上お話する事が出来ません》
ニンフも口止めされている様だ。
デ→ディーテ
カ→カラ
セ→セレネ
刹→刹那
フ→ファム
エ→エキドナ
ジ→ジーノ
ソ→ソフィア
ア→アルトミア
として以下の会話をご覧下さい。
デ「じゃあ始めるか!女子会を!お疲れ様ー♪カンパーイ!♪」
《《カンパーイ!!♪》》
ア「最高の開放感じゃな!家臣共の居ない空間は自分の寝室ぐらいじゃ!ディーテよ!招待感謝するぞ」
ソ「妾もじゃ、初めて森の国に来たが酒も食べ物も美味しい。何よりこの気楽な会に呼んでくれたのが嬉しいぞ♡」
エ「今日は私の住処でしか採れない豆持って来たよ♪食べてみて♡」
《《うまっ!!》》
ア・ソ「エキドナよ!これは輸出出来そうか!?」
エ「季節限定になるけど出せるよ♪」
フ「エキドナはん!コレ売れるで!!」
《《キャハハハハ》》
ジ「アルトミア様!大使任命マジ感謝っす!」
ア「ジーノよ、マカリオスはお前に任せた!私が大使になろう」
ジ「それはマジ無理っす!」
《《キャハハハハ》》
カ「今頃グルナ様はソワソワしてそうですね」
デ「してるだろうな。しかし、ソワソワしてても、それを見せないからな」
セ「グルナ様は奥手なんですよ!奥手過ぎです!」
《《それそれ!!》》
デ「もう少しグルナを積極的にする方法はないのか?まさか私に魅力が無いのか!」
《《違う違う!!根性無いだけ!!》》
デ「闘争心は凄いんだけどな!カラの顔面ぶん殴ったりな」
《《えーーーーー!!最低!!》》
カ「あれはホントに痛かったです!でも顔に傷が残らない様に気を使ってくれたんです」
ア「ディーテよ、浮気をしたり、すぐに手を挙げるような男はダメだぞ!何かあったら直ぐに知らせるのだ分かったな?」
デ「アルトミア…その時は頼むぞ。止むを得んが地獄を見て反省してもらおう」
ソ「話は変わるがエキドナよ。その羽は飛ぶ用なのか?」
エ「こんなちっちゃな羽じゃ飛べないよ♪私結構重たいし」
ア「体重と言うよりオ〇パイが重たいんじゃないか?」
《《きゃーーーー!!♡》》
デ「そうだぞ!エキドナ!そのナイスバデーの作り方を教えてくれ!」
セ「私も前から気になってましたわ!オ〇パイもですけど、そのクビレ!是非お願いします!」
エ「クビレは歩き方かな?オ〇パイは…彼氏に揉んでもらったら?」
デ・セ「!?」
《《キャハハハハ!!》》
デ「ん?刹那どうした?1人でチビチビ飲んで」
刹「あ、申し訳ありません少し考え事を…」
ア「刹那よ、心ここに在らずじゃな。お前は恋をしているのではないか?」
刹「……!?まさか!」
デ「刹那よ、言うがいい」
刹那「…何故か分からないのですが、最近気が付けばオルフェ様の事ばかり考えてしまっているのです…」
《《えーーーーーーーー!!》》
ア・ソ「刹那よ!言っちゃ悪いがアレの何処がいいのだ!?」
刹「最初は恐そうな人だと思いました、でも優しくて誠実で一緒に居ると落ち着くのです//」
《《恋してやがる…》》
エ「駆け落ちとかはダメだよ?笑」
デ「刹那、私は心に決めた相手との駆け落ちなら無言で居なくなっても怒らんぞ。私はな、お前にその覚悟をさせるだけの相手が現れた事を嬉しく思うぞ!」
刹「駆け落ちなんてしませんよ!」
デ「グルナが一緒に逃げようとか言ってきたら私は誰かの配下だったとしても出て行くだろうな!と言うか、そのぐらい積極的に来てくれる事を期待してる//」
《《無い無い!!根性ないもん!!キャハハハハ》》
デ「常にプロポーズ待ちなのだよ私は」
フ「チーズうまっ!!」
その頃、グルナは集会所に忍び込んでいた。
「プロポーズ待ち…」
ディーテよ、俺に積極性は無い。というか求められる事に慣れてないのだ。
世の中何が起こるか分からない。
現に、俺自身、異世界に転生するという現象も経験している。
そう、何が起こるかわからないのだ。しかしな…
俺がディーテにプロポーズする。
これだけは無い。察してくれ。
《ん!?ディーテ様!集会所に男子が侵入しているようです!!》
『カラ!捕らえるのだ!!』
カラの索敵能力恐るべし!
あのメンツだ、捕まれば死は免れん!!
俺は全力で森の中へ逃げた。
走り疲れ気が付いたら時にはコルヌコピアとの国境近くまで走っていた。
フラフラ街に向かって歩きながら振り返る。
(今までにあれだけの速度で移動した事あったっけ?)
事実、街から森へ抜ける時の速度は不名誉ながら自己最速を記録していたのであった。