第15話 土の日
ディーテです。
今日は土の日。ファムと一緒に、ヴィエン王国に来ています。
あの店の料理を食べに来ました。
片道3日掛かりますが、いいのです。
毎週、土の日になるとエルミアとララノアが遊びに来ます。
何故かグルナは朝から落ち着かない様子で、ハイエルフの2人が来ると一緒に森に消えて行くのです。
最近はセレネとカラも一緒に森に行くようになり、夕方まで帰って来ません。
何をしてるか聞いても教えてもらえず、一緒に行くと言うと断られるのです。
ディーテです。
私はハイエルフのみんなが大好きです。
美人でスタイルも良くて優しくて、一緒に居て、とても楽しいのです。
グルナは未来の旦那様です。
決して疑っている訳ではないのです。
でも、コソコソ森に消えて行くのを見ていると心が締めつけられる様に苦しくなるのです…
『はぁ…グルナは何をしてるんだろ…』
その頃グルナは
《グルナ様!そんな雑なコントロールでは虫も殺せませんわ!!魔力量が膨大でも無意味!豚に真珠ですわよ!!》
「くっ……」
(ハッキリ言い過ぎだっつーの!)
《グルナ様!今のは物理防御結界が正解ですよ!それに展開が遅過ぎます!死にますよ!?》
「ちょっと休憩!」
(身が持たん…死ぬ…)
《対複数の模擬白兵戦30分が終わったら休憩を許可します》
「えーーーーー!!」
スっ…
《…もう始まっていますわよ?》
ドカッ!べキッ!
「ギャーーー!」
○▲◎※☆!!
※○▲◎!
……。
(今週もハードだぜ………)
この事実をディーテが知るのは、まだ先のことであった。