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63 魔獣について

 魔獣が現れ、セラが目覚めてから数日が経った。その後も、暫くは魔獣の話は聞かなかったが最近になって魔獣の出現が増えたと報告があった。


「オルフェ、魔獣がまた出たって?」

「あぁ……」

「騎士たちが地方に言っていると聞いたが」

「あぁ、各地で報告が上がり、現地の者たちでは対応できなくて王都にいる騎士も各地にまわる事になった」

「そんなに魔獣の報告があるのか?」

「そんなにだ。あり得ないくらい、魔獣がここ最近増えている。これは異常な事だ。今日、学園が終わったら城へ行く」

「俺もついて行って良いか?」


 オルフェはエディの言葉を聞き、少し悩んだ後口を開いた。


「分かった。終わったら門の前で待っていてくれ。外出届は一緒に出しておく」

「了解」


 オルフェはエディを連れて行くなら、他の者も連れて行こうと声をかけた。皆行くと答えたので、通信玉で城に連絡し馬車の追加をお願いした。


 授業が終わるとすぐに皆と共に城へと向かった。馬車の中では魔獣について話し合っていた。


「オルフェ、俺たちを襲った魔獣が出て来たのか?」


 ソルトがそう言うとアヴァンも続けて言った。


「いや俺が聞いた話だと新種の魔獣も出て来ているとか……」

「そうだったとしたら大変だぞ!」


 ソルトとアヴァンがそう言うと他の人も口々に言った。


「その点についても城で全て話す」


 そうこう言っているうちに城へと着いた。城の中へ入ると陛下の侍女が待っていた。


「お待ちしておりました。こちらへ案内します」


 侍女の案内で応接室へとやって来た。


「陛下、殿下がお越しになりました」

「入れ」


 中に入ると、アーレンがソファーに座っていた。


「来たな。そろそろ来る頃だと思っていた。皆、そこに掛けなさい」

「失礼します。全員ソファーに座ろう」


 全員席に座ったのを確認するとアーレンが口を開いた。


「さぁ、何から話そうか」

「では、今回の魔獣について」

「魔獣か……」

「はい。ここ最近、多くの魔獣が姿を現していると聞いています。現状はどうなっていますか?」

「安心しろ。と、言いたいところだが状況は良くない」


 アーレンがそう言うと皆顔を顰めた。


「各地に魔獣が現れて、王都にいる騎士団も行かざるおえない状況だ」

「そこまで酷い状況なのですか?」

「あぁ、地方の騎士団では間に合わない程だ。こうなった経緯を騎士団と共に魔法団も協力し原因を調べている」

「しかし、陛下……」

「お前の言いたい事は分かる。だが今はその時ではない」


 神妙な顔をするアーレンに誰もこれ以上は言えなかった。


「それでは別の事について聞きます」

「何だ?」

「セラの……精霊の愛し子についてです」


 オルフェがそう言うと、アーレンは顔を顰めた。


「その件か……」

「セラは今は何も変わりはありませんが、いずれ覚醒してしまいます。そうなった時、セラは……」

「その点についても、老師と話し合っておる。勿論、この城に保管してある重要な本にも目を通し、精霊について調べている。精霊についてここ数百年は記述がない。書物を探すのにも時間が掛かっているが、魔獣と共に調べている」

「セラに危険が及ぶという事は……」

「可能性はある。もう少ししたら、警備の方も落ち着く。その時、影をセラ嬢に付けようと考えている」

「影……ですか……」

「少しは安心したか?」


 アーレンがそう言うとオルフェはゆっくりと頷いた。影は王族につけられる護衛だ。一人に十数人付けられ、自分が指示する事が出来る集団だ。それが王族ではない貴族に付けられる事はあまりない。それ程、セラに危険が迫っている証拠だった。

これから暫くお休みします。完結まで一気に作成中です。次に投稿するときは毎日投稿しようと思っているので、暫くお待ちください。

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