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60 魔獣

8月に投稿をせず、すみませんでしたm(_ _"m)

言い訳ではありますが、仕事が忙しく、こちらの方の執筆に間に合いませんでした。

この様な事が無いよう気を付けて行きますので、最後までお楽しみ頂けたらと思います。

 皆の元に戻ると、すぐに指輪が見つかった事を伝えた。皆とても喜んでくれた。


「指輪が見つかって良かった。どこで見つけたの?」

「それがいつの間にか手に持っていたんです」

「えっ……?」

「いつ手に取ったのか分からないのですが……」

「そうか……まぁ、セラが無事で良かった。さ、ここは危険だから早く森から出よう」


 指輪も手に入りすぐに危険な森から出ようとした。急いで森から出ようとした時、不気味な声が聞こえてきた。


『グルルルル……』


 声のする方へ向くと、そこには真っ黒な狼がいた。いや、狼の様なものと言った方が良いかもしれない。少しの間睨みあったが、先に仕掛けたのは魔獣だった。


『グルラァァァァァ』


 魔獣は叫びながら、セラに近付いて行った。


「!!」


 セラに向かって行った魔獣はエディが食い止めた。


「はっ!」


 エディは水の壁を作り、氷の矢を魔獣に向かって放った。


『グルル』


 魔獣も簡単にはやられないと反撃を繰り出した。黒い煙を吐き出したと同時にセラに襲い掛かる。


「っ!こいつセラ嬢だけを狙っている!」

「なんで!?」

「まさか、指輪を狙って?」


 そう言っている間にも魔獣は攻撃を仕掛けてくる。すると、後ろからも次々と魔獣が現れた。魔獣は10頭になり一斉に仕掛けてくる。


「っ!」


 火球をくり出しセラたちに襲い掛かる。オルフェ、ユリア、エーゼル、クリスが協力し打ち消した。その様子をセラはずっと見つめていた。自分のせいで襲われているのに、何もできない自分に腹が立った。


「私のせいなのに……」


 セラはどうすれば皆が助かるかと考えた。自分が力を持っていれば、こんな事にはならなかった。力が欲しい、皆を守るための力が……


 セラが拳を固く握り、強く願った。すると、セラの持っていた指輪が光り輝いた。その光はセラを包み込み、より光り輝いた。その間、魔獣たちは動きを止めていた。


 光がセラの中に吸い込まれると、セラは魔獣たちに手を翳し光を放った。魔獣たちは次々に溶けて煙のように消えていった。セラは全ての力を使い果たしその場に倒れ込んだ。


『あ……るじ……』


 魔獣は小さく呟くように言った。その言葉は誰にも聞こえなかった。


「セラ!」


 オルフェがセラの元に駆け寄り抱き寄せる。セラはすうすうと寝息を立てていた。その様子に安堵したオルフェはセラを抱き抱え、寮へと戻って行った。




◇ ◇ ◇




「くっくっくっ」


 ジンジャー・ニールセンは水晶玉を眺めながら、ほくそ笑んだ。


「今回は良い働きをしてくれた。これで私の研究にも一歩近づくな」


 ジンジャーは静かに水晶玉を手に取ると粉々に砕き、またその場から姿を消した。

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