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47 新しい仲間?

 五年の月日が経ちセラたちは中等部に入った。穏やかな日々が続いていた中ある日編入生がやって来た。


「レイリー・トランです。よろしくお願いしますわ!」


 元気よく挨拶しているのは中等部から新しく入る編入生だった。仲良くなれるかなと思っているとレイリーが近づいて来た。視線が合うとレイリーがフッと小馬鹿にした様な笑いをし過ぎ去った。呆気に取られたセラだったが隣に座って居たエーゼルが声を掛けた。


「何なのあの子……人の顔見て笑うなんて失礼な人。セラ、あの子と関わっちゃ駄目よ」

「でも途中編入で不安なのかもしれませんよ?」

「それはあり得ない」


 断言したエリーゼに苦笑した。それから数日たったがレイリーは関わって来なかった。やっぱりエリーゼの思い過ごしだろうと思った矢先裏庭の花を見ていたセラの元にレイリーがやって来た。


「こんにちは」

「えっ?あっこんにちは」

「あなたセラ・ノルディスよね?

「はい、そうです。レイリー様はえっと何故……」

「やーっぱり!私の勘って当たるのよね」


 何故自分の名前を知っているのか分からなかった為、聞こうとしたがレイリーが声を遮ってしまった為中途半端となってしまった。


「ねぇあなた、殿下と婚約者なんですってね?」

「えっ?」

「あなたみたいな人が殿下の婚約者だなんてねぇ」

「あの良く分からないのですが……」

「あーもーここまで言わないと分からないんだ?殿下と私は固い絆で結ばれているの。だからさっさと婚約破棄して貰った方が身の為よ」

「何故、婚約破棄しなくてはいけないのですか?それに固い絆って……」

「私とオルフェ様はこれから愛を育むのよ。あなたみたいな卑しい者と一緒に居ては穢れてしまうわ」


 レイリーにそう言われここまで言われる筋合いは無い為優しいセラでも怒りが込み上げてきた。言い返そうとした時、レイリーの口から思いも依らない事を行って来た。


「私、あなたの秘密知っているのよ」


 突然そんな事を言われ驚いた。自分の何を知っているのか一瞬動揺したが相手の思惑にならない様平静を保った。


「秘密……ですか?」


 平静を保ちながら何も知らないという風に装って答えた。するとレイリーはセラに近寄って耳元でこう言った。


「奴隷……だったのよね?そんな子が良くここに居るわね。穢れているのに」


 セラは口から心臓か飛び出るかと思う位驚いた。この事を知るのは手当てをしてくれたアトスとジェシカ、自分の事を養女として迎えてくれたローファス、国王陛下と王妃、オルフェそしてごく一部の側近にしか知らされていないからだ。そんな一部の人にしか知らせていない事を何故レイリーが知っているのか分からなかった。顔の血の気が引き青ざめていると、勝ち誇った笑みをしてレイリーが言った。


「くすくす。皆に知らせたく無かったら、オルフェ様と婚約解消する事ね。あぁでも簡単には出来無いか。なら私を虐めてオルフェ様やあなたの友人たちに嫌われる様にする事ね。本来なら私が友人で親友になる筈だったのに」


 少しでもレイリーに逆らえば何を言い出すか分からなかった。


「分かり……ました……言う通りします。時間を下さい……」

「ふっ……いい返事が聞けて良かったわ。まぁこれからの言動と行動を気を付ける事ね。あははははははは」


 それだけ言うとレイリーはその場を去って行った。レイリーの背を見送った後、セラはその場にへたり込んだ。皆と離れたくは無かったがそれよりも自分が犯罪に手を貸していた事を知られるのが一番恐れていた事だった。すぐに離れると怪しまれる為、徐々にやって行かなければ怪しまれてしまう。ゆっくりと立ち上がったセラは顔色を悪くしたまま教室へ戻った。


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