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44 新学期

 また春が来てセラたちは二年生になった。新しい新入生も迎え後輩たちも入って来た。しかし春は出会いの季節でもあるが別れの季節でもある。クラス替えで半分以上は離れてしまったがエーゼルたちいつものメンバーは離れずに済んだ。


「セラさん今年もよろしくお願いします」

「アメリアさんこちらこそよろしくお願いします」


 最初は険悪な雰囲気だったアメリアともすっかり良い友達になれた。アメリアと話しているとアナベルもやって来た。


「お二人ともおはようございます。お早いですね。エーゼルさんは……いないのですね」

「えぇ家から連絡があったらしく、いつもより早く部屋を出て行きました」

「そうなんですか……エーゼルさんも大変ですね」


 そんな話をしながら新しい教室へ向かった。教室へ入るともう既に人が居てグループを作っていた。セラたちに気づいた女子たちが一斉に近づいて来た。


「アメリア様お久しぶりです」

「あら皆様お久しぶりです。学園に上がる前以来ですね」

「えぇお誕生会以来ですわ。えーとそちらの方たちは?」

「こちらは昨年出会いましたセラ様とアナベル様ですわ。お二方この方はリア・ローラン様です」


 アメリアの友人という事で紹介されセラは照れながらアナベルに続いて自己紹介をした。


「初めましてご紹介頂いたアナベル・ガトーと申します。宜しくお願いします」

「初めましてセラ・ノルディスです」

「こちらこそよろしくお願いしますわ」


 挨拶そこそこに済ませているとリアが何か言いたげにこちらを向いていた。


「少し質問しても良いかしら?アナベル様は私と同じ上から二番目の侯爵……ですわよね?」

「えぇ合っていますよ?」

「ではセラ様はあのノルディス家ですか?」

「あの?」

「お父様は宰相様ですか?」

「あっ、えっと、そうですが……」


 何故か養父の事について聞かれ不思議に思った。しかし何故聞いてきたのかがすぐに分かった。


「ノルディス家にはあなたの様な年頃の女の子は居なかった筈ですが……」

「あっそれは、私は養女としてノルディス家へ貰われたんです」

「へぇ、じゃあ前は孤児だったのね」

「えぇそうです」

「っ……そ、そう。でもこれから大変じゃない?」

「そうですね。でも、学んで行く事は楽しいので大変では無いですよ?学園に来る前には、まだまだですけど一通り学んできています。至らない点があるかと思いますがよろしくお願いします」

「うっ……分かり……ましたわ……」


 セラの言葉巧みな言い回しでリアは言葉を失った。自分が優位な立場になろうとしたら出来無かった。貴族になりたての子がここまで言えると自分には敵わないと思い敵に回さない様にしようと思った。


 その後、続々と生徒が集まりその都度挨拶をしていたが、中にはリアの様な者も居たがそれを物ともせずにセラはこれからの関係に傷が付かない程度に言い返した。セラが言ってる事は全て思った事を言っているので誰も言い返す事が出来ず、また言い返せたとしても的を得ている事を返されるので誰もセラには勝てなかった。このやり取りを見ていたクラスの全員、セラには逆らわない様にしようと暗黙の了解となった。




◇ ◇ ◇




 二年生になってからあっという間に三か月が経った。クラスメイトとの関係も良好で楽しい日々を過ごして居た。しかし楽しく過ごして居ても嫌な事もある。


「セラ嬢」

「あっ……ルーン様」

「今日こそは私の誘いを乗ってくれますよね?」


 一人で図書館へ向かおうとしていると、クラスメイトのルーン・アルビスが居た。ルーンは最近セラの周りをうろついて居てお茶や食事に誘っていた。


「ごめんなさい。今から図書館へ行こうと思っていて……」

「では私も行きます」

「えっと楽しくないと思いますよ……」

「いいえ!あなたと一緒なら楽しくない筈無いじゃないですか!」

「ええと……」

「ではご一緒しても良いですよね?」

「……分かりました」


 このまま断り続けて居ても引き下がらないと思ったセラは一緒に行く事を了承した。


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