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●REC"俺の異世界物語"  作者: クー
1章 俺の無属性魔法
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4話 魔法の有無

「まず、世の中には4つの属性の魔法があります。火、水、風、土です。

そして天属性と獄属性というレアな属性もたまにいます。

ちなみに私は水属性ですよ?」



先程不機嫌なレミアに、

「ギルドで見てもらいなさい。」

と、言われ今はギルドに向かっている。

属性はギルドで調べるらしい。


そしてレミアに、

「レレはリュウクの先生ね?リュウクは物事を知らなさすぎだから色々教えてあげて。」

と言われ張り切っているレレ先生は今、先生気取りなので、敬語が入っている。



「水属性はどんな魔法が使えるんだ?」


「水属性は水に関連する技が多いですね〜。例えば…。」


そこで言葉をきり、ちらっとこちらを一瞥した後、両手を斜め前に出して、


《ウォーター・トルネード》


次の瞬間、水の嵐がその手の先に現れた。


「こんな感じで魔法は使うんです。本来はこれくらいの魔法なら10歳くらいで使えるようになります。」


「うっ、うわぁ!すっげぇ…。え?10歳!?…俺、16歳…。」


「そう、落ち込まないでください。もしかしたら何かしらの属性にリュウクくんもついてるかもですよ?」


「そうだな!そのためにギルドに向かってんだもんなー!」


「そう言ってる間に着いたみたいですよ。」


「おお!とうとう俺の隠されし英雄の力が垣間見える時が来たぁ!」


「謎にテンション高い…?」


レレに若干引かれつつ、受け付けに入り受付嬢に話しかける。


「いらっしゃいませ。今日はどのようなご要件で?」


「えーと、俺が魔法使えるかどうか知りたいんですけど…。」


「えぇぇ!!」


受付嬢は心底驚いた顔をしている。

それにしても、受付嬢かわいいな。


「あの…、失礼ですがおいくつでしょうか?」


あぁ、なるほど。

とても10歳には見えない!って事か。


「彼は16です。

彼は色々あって魔法適性診断を受けてないので、これから受けてもいいですか?」


「あ、はい!もちろんです!」


せっせと受付嬢が準備を始めた。

何やら大きな円盤上の石だ。

よく見ると円盤の上には文様が広がっていた。

だが、俺がこの世界に来た時に見た模様とは少し違うようだ。

そんなことを思っていると、


「準備ができました。どうぞ、この石の上にお乗り下さい。」


おっと、とうとう来たな、俺の最強の魔法が明らかになる時が…

クックック…


そっと上に乗ると石が青色に光りだした。

文様がひかり、幻想的な雰囲気になる。

しばらくすると、光が消えた。


「これで、俺の属性が分かったのか?」


「はい、あとは文字化するだけです。」


そういう言って、受付嬢は石を向こうに持っていった。


数分後、呼び出された。


「あなたの属性は無属性です。魔力値は…」


「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」


「リュウクくん、気持ちは分かるけど、落ち着いて。」


「いや、落ち着いてられるかよ!俺はぁ、魔法使えないんだぞ?なんでだよ!」


「あの、非常に言いづらいんですけど、魔力値は2万です。」


「2万?!?!」


レレがびっくりした声をあげた。

ここまで感情を露わにするのは珍しい。

驚いたレレを見て少し落ち着いた俺は、聞いた。


「魔力値2万ってすごいのか?っていうか、そもそも魔力値ってなんだ?」


「魔力値はその人の魔法を使える量みたいなもの。

魔力を使うのには魔力値が必要で魔法を使うたびに減っていって、ゼロになると使えなくなってしまうの。

時間経過でまた回復するけど。」


「俺の魔力値…多いのか?」


「はい。普通の方は千程度で、多い方でも二千くらい…。」


「……。俺に魔力値あって意味ある?」


「「……………。」」


「なんも嬉しくないな…。」


こうして、俺のこの世界での雑魚キャラ認定が決まったのであった。

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