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プロローグ
キンッ__
背後で剣のがはじかれる音がした。
振り返ると鉄製の剣が地面に突き刺さって立っていた。
助かったぁ…と体の脱力感に負け座り込んでいると
「リュウクくん!前!」
そうメイドの女の子が叫んだ。
女の子は両手を前に出して焦った様子だ。
何事かと前を見た瞬間、俺は目の前の状況が信じられなかった。
目の前にたくさんの矢が俺に目がけて飛んできていた。
どれも先が鋭く当たれば貫通し、射抜かれる。
「お、おい、嘘だろ…」
目の前の状況が分からず俺は立ちすくんでしまった。
そのまま矢は俺の体中に卑劣な音を立てて刺さった___