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悪食は最強のスキルです!  作者: 紅葉 紅葉
第四章 名もなき竜編
70/88

第70話

短めですみません。

次話から本格的に話が動くと思います。



「今思えば我が家は色んな人が泊まりにくるから、後々宿でも開こうか」


「それもいいですね」


 サウファを家に案内し、余っていた部屋に一晩泊まってもらうことになった。


 食事の際にもう少し詳しくサウファの村について聞くことになった。


「村は深い森の中にあります。そこまでの道のりは獣道ばかりで時には霧も出るようなところです。だから、近くを人は通りたがりません。でも、稀に迷い込む旅人や商人がいるんです。そんなときは人に近い姿の者が仮面を被り、道案内をして元の道に戻してやったりもします」


「その助けた人が噂を流して、あの森には人がいるなんて事を言いふらしたりしたらどうするの?」


「その辺は大丈夫です。私達は先祖から受け継いだ魔力が非常に高いので魔法が使えます。それを使って幻術のようにして記憶をイジるんです」


「何気にすごいことしてるんですね……」


「私たちは迫害に合いやすい見た目な分、その辺は慎重なんです」


 人は自分の中で決めた『普通』という枠組みから大きく外れていると、それを差別したり見下したりする。または、自分よりも優れているという事を恐れる。


 恐らく、多様な国の人々が集まるこのホロルでも、サウファたちは受け入れ難い存在だろう。だから見世物や奴隷にしようと男たちから追われていたのだ。


「その村にはここからどれくらいかかるの?」


「歩いて八日です」


「八日!? そんな距離をたった一人で歩いてきたの?」


「はい。途中の村でフルルを借りようかと思ったのですが手持ちが足りなくて……」


 サウファのいうフルルとは、ジェリダがホロルに始めて来た時に見かけた大きな鳥型の動物だ。大きな体と太い脚を持つフルルはホロルの町でも荷車をよく引いている。


 馬という手段もあるが、フルルの方が扱いやすく早い。餌も少量の草や果実でいいため、行商人や旅人などに重宝されているのだ。


「もしもホロルでフルルを借りてサウファの村に向かうならどれくらい?」


「それなら三日で着きます」


「なら、フルルを借りて村に向かおう。お金は私が出すから」


「そんな! 私は構いません! 助けを乞うておきながらお金をかけてもらう訳には……!」


「そんなこと言ったって、あなただけ徒歩じゃあ到着は結局八日近くになるでしょ? それだったらフルルを三羽借りた方が早く村を救えるでしょ」


「それは、そう…ですが……」


「だったらそれでいいでしょ。決まり。で、本題だけど飛竜(ワイバーン)は最近って言ってもいつ頃から現れだしたの?」


「大体1ヶ月ほど前でしょうか……。ある日赤褐色の飛竜が村の上空へ現れたかと思えば数人の村人を鷲掴みにして……血の雨を降らせたんです」


 その飛竜は女子供関係なく村人を襲い、上空で喰らったのだという。その頻度はばらばらで規則性がないという。


「何人かの力に自身のある男たちが飛竜を攻撃しました。しかし、飛竜の皮膚は固くて攻撃が通らなかったんです」


 聞けばサウファの村にいる者は皆職業を持たないのだという。せめて、剣士などがいれば飛竜に攻撃が通用したかもしれない。だが、職業のないままで中級や大型の魔物と闘うのは困難だ。


 人の世と関われない彼らは色々な面で苦労していることも多いだろう。


「魔法で攻撃しても駄目だったんですか?」


「はい。私たちは竜種の末席に座すなら、相手は私たちより格上の純血種。私たちの魔力は一般の人々より高くても、飛竜が相手では話しになりません……」


 サウファは悔しげに下唇を噛んだ。その目は涙が浮かんでいるようだった。


 それからもサウファに状況や事情を聞き、飛竜をどう倒すか考え、その夜を過ごした。




次は少し長くお待たせしますが、3月29日21時になります。


4月3日に更新日を変更いたします。申し訳ありません。


すみません、データが飛ぶという事態が発生してしまいました。仕事の都合上、4月6日21時に延長します(_ _)


度々ごめんなさい。更新を4月10日21時にします。


お仕事忙しすぎて伸ばしてごめんなさい!m(_ _)m

4月14日21時に更新いたします(_ _)

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