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悪食は最強のスキルです!  作者: 紅葉 紅葉
第三章 ダンジョン編
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第67話

 ズルズルと更新が長引いてしまい、申し訳ありませんでした。まだしばらくは更新が遅くなるかもしれません。


「いや」


 それがジェリダのはっきりとした答えだった。


「そうか。残念だ。君が私の騎士なってくれるだけでもかなりの力になるのだがな」


 エルバートは肩をすくめる。そして、もう興味はないというように背を向けた。


「じゃあ、私はこれ以上君に付きまとうのはやめるよ」


「そうしてくれると、こっちは助かるわ」


 ジェリダはエルバートの変わりように最初は驚いていたジェリダだが、これが素なのかと納得していた。


エルバートが先にジェリダの側を離れ、ジェニオの所へと戻って行った。その頃にはあの愚王と呼ばれるエルバートに戻っていた。ジェニオに何か小言を言われているようだったが、いつものヘタレの姿で素直に怒られていた。内心ではジェニオを上手く騙せている事を喜んでいるだろうが。


 その後、エルバートはジェリダに執拗に絡んでる事はなくなった。その日は野営を行い朝となった。


 朝食の準備をしている兵士達だが、エルバートはあまり失敗の少ない配膳などのこまごまとした作業を任されて行っていた。


 テントから出てそんなエルバートの様子を見てふとジェリダは疑問を抱いた。何故エルバートは実際は扱えるであろうナイフの扱いでワザとカルムに怪我を負わせたのだろうかと。


 愚者を演じるため? だが、わざわざカルムを傷つけなくても方法は沢山あったはずだ。それとも、本当にミスをしただけ? 色々な可能性を考えてみるが、あのジェリダでさえも騙し通すエルバートの事だ。考えている事など分るものかと思考を中断した。


 朝食を全体が済ませると準備を整えて五階層を目指して出発した。五階層はトロイの案内で行ったとても幻想的な空間だった。隠しダンジョンからはボスを突破し、階段を上る必要がある。


 アイザック率いる隊は既に五階層に到着しているだろうとデリクは考えていた。そうなるとデリクのこの隊は調査の補助に回る事になりそうだった。多少はデリクがサンプルとして葉や土などを持ち帰っているが、それ以上に今回は規模を大きくして調査ができる。補助でも仕事は沢山あるだろう。


「ジェリダ、あのトロイから五階層について詳しく聞いてないか?」


「そんなに訪ねてないけど、五階層でこのダンジョンは終わりって事みたい」


「それが分かれば少し楽だな」


 この時、同行していた年上の兵士達はジェリダを信じられない者を見るような目で見ていた。それは、ジェリダがいとも簡単にデリクにダンジョンについての情報を話したからだ。


 冒険者というのは基本的におのれの利益を第一に考えているため、情報は金と交換するもだ。だが、ジェリダはその辺他の冒険者よりもかなりの余裕があるためさらりと答えていた。


 そうこうしている内に、目の前に明るい光が見えてくる。そして、第五階層へ到着した。


「おお! これは……」


「こんなダンジョンは見た事がないぞ……!」


 様々なダンジョンの調査をしてきた熟練の兵士達でさえも思わず感動の声を漏らすほど、五階層は珍しく、また美しかった。


 デリクは到着した事を知らせるために笛を吹いた。長く通った音が三拍分。その後に返事の笛と野営地を教えるための狼煙が上がった。その場所はデリクとジェリダが以前この五階層でトロイの案内で水を調達した湖の近くだった。


 森を抜けてその場へ向かうと丁度調査をひと段落させて休憩を取っている所だった。到着したデリク達の隊をアイザックが出迎える。


「デリク、初隊長の任をしっかりこなせたみたいだな。よくやった。お前の隊はこの後の調査で補助に回ってくれ」


「はい!」


 デリクの隊長の任はまだ解かれる事はなく、引き続くようだった。デリクは自分の隊に戻るとこの後の役目を細かく決める。


「エルバート、お前は俺と一緒に行動だ。いいな」


 完全にエルバートを呼び捨てにし、目を付けたデリクは調査の間ずっとエルバートを側において監視するようだった。そんなエルバートと離すためにジェリダは別の作業を任せられる。護衛役にはカルムが選ばれる。


「あのさ、デリクは仮にも一国の王を呼び捨てにしてるんだけどいいの?」


 ジェリダは威厳はいいのかとジェニオに一応尋ねてみる。


「この場では身分は関係ないとしてあります。大丈夫ですよ。本人も何も言いませんし」


 意外とあっさりした答えが返ってきたが、それでいいならとジェリダは納得する。


 その後、五階層での調査は三日を掛けて行われた。数はあまりいないものの、魔物が生息しており、湖には魚が確認された。今までにない珍しいタイプのダンジョンだが、調査を無事に終えて地上へと帰還する事になった。


 その調査の中でジェリダとエルバートは一度も同じ作業をする事はなく、完全にデリクが二人を離していた。もうその必要はないと思うとジェリダは思っていたが、それを言うと理由を離さなくてはいけなくなる。それはそれでややこしくなりそうだと考えて言うのを止めていた。


 帰りはエルバートが特に足を引っ張る事もなく、行よりもスムーズに戻る事が出来た。


 調査を無事に終え、フィルム渓谷のダンジョンがついに一般冒険者達に公開される事となった。


 だが、公開されたその日にダンジョンへ苦情が入った。


 ダンジョン内のボスが情報と異なっていると。



しばらく多忙で更新できそうにありません。

12月または1月に更新が再開できると思います。


長らく更新をできずに申し訳ありません。

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