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第三夜・生チョコタルトとじゃりじゃり豆

 バレンタインである。

 殿方にチョコを作って渡す日である。というわけで、今回私は父と弟と叔父ふたりとおいっ子にチョコをプレゼントした(←みんな身内……)

 うちの男どもに食わすのは、以前に小失敗した生チョコタルト! タルト型がなくってアルミ箔で代用したら失敗したタルト! その後アマゾンで買ったタルト型(16cm)を使って再挑戦~!

 まずはクッキーをこなごなに砕き、レンジで溶かしたバターと混ぜてまぜまぜまぜ。タルト型にぎゅっぎゅっと押しつける! おお! なんか良い感じ~!

 押しつけ終わったら、タルト型をそのまま冷蔵庫に。十分に冷やした後、溶かして少量のミルクと混ぜたチョコを入れてまた冷やす。

 前回チョコのおやつを作ったとき、妹に「甘すぎ!」と言われたので、今回はブラック板チョコ二枚と買いおきのミルクチョコ一枚分を溶かしたもの。

 で、翌朝。

 ココアパウダーをふりかけてから、タルトをそーっと型から外す……おお! 良い感じ! だが底部分からタルトのおしりが外れんぞ! これどうしたらいいの!?

 しばらく四苦八苦したあげく、あきらめてそのままナイフを入れて切ってゆく。買ったばかりのタルト型にはきっちり傷あとがついてしまったが、何とかタルトを救出成功。

 その後ネットを見ていたら、「あ、敷紙とか敷いときゃ良いのか……」と今さら知った。先にちゃんと見とけば良いのに……。

 まあそれはそれとして、味の評価は上々だった。

 家族みんな『美味しいよ!』と食べてくれた。ただ妹には、「ココアパウダーかけすぎ」とまた突っこまれてしまったが……。

 で、家のバレンタインは終了!

 今度はあらためて、叔父ふたりとおいっ子に渡す分のチョコを作る。こっちも基本は一緒なのだが、使うのは店で売ってるハート形の小さなタルト生地。プレーンとココア生地の二種!

 で、使うチョコもミルクとホワイトチョコの二種類! 視覚的効果コントラストを狙ってみる。

 が、慣れないことはするもんでない……ホワイトチョコがゆるいのである。なんかミルクチョコと比べてさらさらしてる。が、分量外のチョコを追加するのも賭けなので、そのまま型に流してみる。

 しばらくたったが、なかなか固まらない……。ミルクはだいぶ固まってきたんだがなぁ……あ、せっかくだから買いおきのミックスナッツも炒って添えたれ。ってあぁあ! ホワイトゆるいから乗せたナッツが沈んでゆく! チョコがなんか表面張力ひょうめんちょうりょくみたいになってる! あふれそうだぁあああぁっ!!

 しかしもう取り返しはつかず、(あふれませんように……)(ホワイト固まりますように……)と祈りながら冷蔵庫の扉を閉める。

 結局ホワイトはこころもちゆるいままだったが、いちおうみんな『美味しかったよ』と言ってくれたので一件落着(と、いうことにしておこう……)


 で、余談(でも何でもないが)としてのじゃりじゃり豆。

 これは節分がらみで『ぼく』さんのツイッターにあげられていたレシピである。本来は節分豆を使うらしいが、今回わたしが使ったのは使いのこしのミックスナッツ。

『節分豆 35g』とあったのだが、ナッツをはかったら19gしか残ってない。しょうがないので、砂糖を半量、砂糖を溶かす水もこころもち減らして鍋に投入。中火で加熱。

 砂糖水がトロ~っと……してきたかな? よし、ここでナッツ投入! 火を止めてナッツをコロコロ~っと……!

 あやや? なんか『砂糖が乾いてコーティングされる』と書いてあったが、一向にそうならん! あ! 『砂糖水が豆全体に絡んだら、火を止め』って書いてあった! 工程をひとつすっ飛ばしてしまった! あやや!

 しょうがない、もっかい火をつけて……あらためてナッツに砂糖水を絡める! からめる! そして再び火を止めて……これでどうだぁ! 良し! 固まってきた! うわぁ鍋底も固まってきた! ナッツを皿に重ならないように並べて(←くっついて固まるのが怖かったので)すぐさま鍋を洗わなければ~!

 ということで完成したじゃりじゃり豆、もとい『じゃりじゃりナッツ』。おりしも家にはわたしと母のふたりだけ。

 母は寝ていたし、きっと「そのままのほうが良いな」と言うだろうから(←甘いのがあんまり得意じゃない)ミルクティーをれひとりで賞味。

 うわうまーい! じゃりじゃりというかカリポリ! ナッツ香ばしい! ほどよく甘くてうまうま~っ!! とか思いながら、またたく間に食べきってしまった。

 妹もあんまりナッツが得意じゃないので、夜中に作って父と弟に食べてもらおう……とか思いながら、ミルクティーを飲みほした。はぁ……満足。

『バターが! 砂糖が! こんなにいっぱい!!』とかなんでんかんでん言いながら、折にふれて食べてしまうおやつ(このごろは作るのも楽しいし!)。

 少し前『チョコレートは甘い呪い』みたいなエッセイを書いたが、わたしにとってはおやつそのものがそうなのかも。

『ぼく』さんの新刊はおやつ本らしいし、また甘い呪いにず~っぷりとハマりそう……うう、嬉しい悲鳴……。

 今月はもうおやつ作るのよそうかな、とバレンタイン用のお菓子作りながら思っていたはずなのだが……意志の弱い私……美味しいぼくさんのレシピ……(責任転嫁?)

「いやまあ、とにもかくにも美味しいのは良いことだよね!」

と割りきって、来月以降は何を作るか、もう一杯お茶を淹れながら考えよう……。




 追記・その後改めててんさい糖で作ってみました、『じゃりじゃりナッツ』。

 見事にしくじりました、はい。なんかてんさい糖はグラニュー糖より粘度があって、べったべたに絡まるのです。

 まあそれはそれで美味かったのですが、鍋はひっ絡まった砂糖でこべこべ。しょうがないので鍋に水と木べら(混ぜるのに使ってこれもこべこべ)を入れて、火にかけてお湯に溶かして洗いました。

 その後再びグラニュー糖で作ってみたら、今度は初回よりうまくいきました。うまい! 甘い! 止まらない!

 恐るべき中毒性……やばいぞこれ……。

 よし! あんまり甘いもの好きじゃない母も「美味しい」と言ってぽりぽりぽりぽり食べてたことだし、あわよくば家族全員ハメたれぇえ!!(←まきぞえ)

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