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感覚の個人差

「お嬢様?完成したピアスをお届けに参ったのですが」


いかん、脳内語りが長すぎた。

「ありがとう、ルシア 隣に座って箱を開けてくれる?」

「...失礼します」


一つ年下のルシアは、ここ数年は冷たい態度が多いけど、基本的にはいい子なのだ。 お願いはちゃんと聞いてくれる。


「わぁ、デザイン通り」


学園にもしていけるシンプルな石が一つのピアス。

ただのアクセサリーではなく、ここに魔力の貯めておくことができる魔具である。

スマホの予備バッテリーの感覚だろうか。


「じゃあ、今から魔力を込めるので、手を出してくださーい」


わざと明るく声をかけると、ルシアは少しビクつきながも、手を出してくれる。

自慢じゃないが、私の魔力の容量は小さいのだ。


私はルシアから魔力を分けてもらい、さらに増幅させてからでなければ、とてもではないがピアスを満たすことはできない。

握った手を介してボールのやり取りをするように魔力をいったりきたりさせることで、力を増幅させる。


つまり、普通なら従者からの一度の一方通行で、魔力の受け渡しは終わるが、私とルシアの場合は、何度もやり取りをしなければならない。


厄介なことに、魔力移動の副作用のようなものがあり、その感覚は個人差が大きいのだ。

脱力感や痺れ、熱、、感じるものは人様々だ。

相性のよい従者と主人以外でやり取りを行うのは、禁忌とされており、街中で人の魔力を奪ったら、犯罪である。


私の場合は、子供の頃は、目が回るような余りよいものではなかったが、今は温泉につかってるような温かさで満たされる。

ルシアは昔、頬をつねられる感覚だと言っていた。

拷問のようで、申し訳ない。

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