狐が二匹
梅雨も明け割と過ごしやすい季節に
なった今日この頃……
柊木澪桜は田舎のおばの家に住むことになった
澪『叔母さん行ってくるね』
叔母『行ってらっしゃい((ニコッ』
今日は転校初日の初登校
あがり症の澪桜にしてみたら今日は
憂鬱な日になった
澪『(ヘマしないといいんだけど……。)』
流石、田舎なだけあって
朝、7:00だと言うのに全く人の気配もない
都会に居た時は通勤ラッシュに巻き込まれて
学校へつく頃には疲れて切っていた
澪『案外、来てよかったのかも』
サァ-ッサァ-ッ…サワサワ…
大きい森の木々達が揺れる
その度に澪桜のサラサラな髪は風になびく
澪『鳥居?』
見た目や行動と違い意外と
好奇心旺盛な澪桜の興味を引くのに
鳥居は最適だった
澪『まだ、時間もあるし行ってみようかな』
鳥居の前についた澪桜は
鳥居の周りをぐるぐると見回った
?『誰?』
澪『ビクッ))な、何者だ!』
夢中になって居たその時
澪桜は突然誰かに声を掛けられた
?『わ、悪い驚かすつもりじゃ』
澪『狐?』
?『妾は九尾じゃ九尾の玲じゃ』
澪『こんな嘘みたいな』
玲『ムッ))嘘じゃないぞ?』
ムニィッ…
澪『ひひゃらないで(ひっぱらないで)』
玲『どうじゃ嘘じゃなかろう?』
澪『わ、分かったから!』
玲『……決めた!』
澪『は、はぁ?』
玲『今日からお主は妾の主じゃ!』
澪『主って』
玲『飼い主と言う事じゃ!』
澪『なんで、僕が!?』
玲『妾がお前を気に入ったからじゃ((ニコッ』
澪『………((ドキッ』
玲『これから宜しくなのじゃ!((ニコッ』
澪『う、うん』
続く⇒