表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いの愛猫  作者: iyo
5/12

05 暖かさ





気が付けば空が暗くなってきていて、子供はフラフラしながら、また歩き出した。


その後をトコトコついて行くと、子供は時折こちらを伺って、複雑そうな顔をした。


子供らしくないその表情が悲しい。


この子はどれほどの苦労を重ねてきたのだろうか、と。


気になって気になってしょうがなくて…私はこの子供から離れられないでいた。




だんだんと人気がなくなって、町からも離れていっている気がする。


ようやく子供が立ち止まったと思ったら、ちょうど川に行き当たっていた。


子供は適当な木の下に座り込むと目を閉じた。


寝るつもりだろうか。


ならばと思って、私は迷わず子供の胸の中に飛び込んだ。


わぁっと驚いた声が聞こえたかと思うと、私を恐る恐る包み込む暖かさが感じられた。


今は暖かい季節だけど、やっぱり夜は肌寒い。


少しでも湯たんぽ替わりになればいいな、そう思いながら私も眠りについた。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ