11 飼われる
やっと再開…です!
でもまた更新止めてしまったらどうしよう(笑)
とりあえずこれからもよろしくお願いします(*^^*)
言葉が通じているのを知った私は、子供に言い訳?説明して、おじさんが変態ではないことを理解してもらった。
うん、良かった。
でもなんで、この子は私の言葉が分かるんだろう…
「魔法の一つに他種族の言語を理解する翻訳魔法があるんだよ」
どうやらおじさん、その翻訳魔法とやらで私の呟きを聞いたらしい。
猫になってから誰にも理解されないからと、考えてること全部呟いてしまう癖が付いてしまっている…直さないと…
「今も呟いてる…」
『なにっ!?』
「ところで坊っちゃん、お嬢さんを連れてきてどうしたんだい?」
あ、そうそう。なんで私こんな所に…………………………私がついてきたんだよね、うん。
「ネコさん…飼う!」
すると子供は声に喜色を混ぜて、爆弾発言をしてくれた。
飼われる…です…とっ…!?
「坊っちゃん、お嬢さんの意思は聞きましたか?相手の意思を無視してはいけませんよ…」
おじさんに諭され、子供は少しむくれる。
でも直ぐに私と向き合って一言、
「ぼく、ネコさんとずっと一緒がいいな」
何かに縋るような、不安そうな目で見つめられる。
止めてくれ!私はそういう目に弱いんだ。
じーっとしばらくの間見つめられ続け…
私は折れた。もう好きにすればいいよ。
もともと私からこの子に付いてきたんだから、離れるって選択肢も無かったけどね…。




