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皇国の野望  作者: 自宅防衛隊
開戦
6/22

開戦!!

開戦!!


昭和17年、一月八日・・。


日本皇国は数年ぶりに世界の舞台に戻って来た。


亜米利加に宣戦布告すると言う言葉と共に・・。


陛下は数年ぶりに全世界に向け、短波放送にて宣戦布告宣言を行った。


「全ての世界の民に問おう。

現在、米国が無法の限りを尽くし欧州諸国の資産を食い荒しておる。

そして罪無き亜細亜の民を虐殺している。

この不法を正すため、我が日本皇国は亜米利加に対し宣戦を布告する。

今後、日本近海、並びにインド洋、太平洋を航行する亜米利加船舶は問答無用で臨検する。

武器運搬、並びに奪取物品を輸送してる場合は没収。

亜米利加艦船については攻撃対象とする。」


陛下の放送が終わると欧州国民は大喜び。



亜米利加側は不快の意を宣言。


日本皇国に対し、戦闘命令を発する。


ココに第二次世界大戦のインド洋及び太平洋戦争が正式に開戦する。


ただ日本本土付近は何故か積乱雲と嵐が治まらず、

艦艇並びに航空機での奇襲が不可能なため、近辺海域での戦闘になる模様だ。




「山本、遂に始まるな・・。」


「千年後の日本を救う戦いです。」


「皇国全土は奇襲も不可能の気候だ。ただ東太平洋沿岸海域からは晴天・・。」


「ご安心ください。新海軍艦艇は見た目は旧式ですが、中身は未来の装備。

油断さへしなければまず奇襲攻撃、並びに潜水艦の攻撃は受けません。」


「ウム・・。だが油断は絶対にするな・・。」


「前世の二の轍は踏みません。勝って兜の尾を緩めない様、全軍を引き締めておきます。」


「・・山本、聞いてはいると思うが・・。」


「ハイ、米軍を撃破した後、亜細亜諸国の民に武器装備を配布しておきます。」


「ウム・・。我が国は駆逐に徹し、進駐は一切関知せず。

武器装備弾薬は全て旧式の装備を手配せよ。彼等でも使用可能、

かつ製造模造可能な装備をな・・。」


「了解しております。全て手配済みで艦艇に搭載済みです。陛下。」


「頼むぞ・・。山本。

朕も不穏な気配が出ぬか、常に気を配っておく。」



陛下は神力を得てから皇居の職員の粛清を図っていた。

ヨイショしか言わぬ太鼓持ちや、陸軍に情報を流してたスパイ、外国に通じてたスパイ。

全て神力にて脳の情報を抹消、解雇し孤島警備兵として放逐した。

彼等は戦争が終わっても孤島から出る事は無い。




日本の宣戦布告を受けた亜米利加合衆国は早速、日本近海を遊弋。

日本艦艇や航空機を撃破するようルーズベルトは指令を出した。


何せ本土が見えないのだ・・・。



アメリカ太平洋艦隊司令長官のキンメルは・・。


「日本本土に接近は無理でも遊弋している日本の艦船ならば撃破可能だろう。

我が海軍は世界最強なのだ!!」


英吉利の誇る戦艦P・O・Wとレパルスを撃沈した機動部隊は今や世界最強の空母艦隊。

俊足を誇るグラマンF4F、新鋭爆撃機SBDドーントレス。

そして40cm主砲を装備したコロラド、メリーランド、ウエスト・バージニア。

その他の強力なBIGガンを装備してるのだ。

自分等に勝てる海軍は自分達だけだ!!


キンメルは今や自信満々であった。

インド洋の波は荒かったが、出会った欧州艦船の弱さと言ったら情けない限りだ。

資源さえ確保出来れば、世界一の我が国だ。


キンメルはインド洋から今や西太平洋と呼ばれる様になった元東シナ海を目指し艦隊を移動させてた・・。




「・・・・・いよいよ開戦か・・。僅か一年弱でココまで変わるとは思わなかったが、

未来の技術とは凄まじいな・・。」


深度500mの深海で航行してた日本海軍の伊501(旧海自のせいりゅう型)は

レーダーと浮遊カメラでアメリカ艦隊を追跡してた。


初撃は戦艦(ミサイル装備)が迎撃する作戦なので初盤は出番が無く、監視が彼等の仕事だった。


戦艦も見た目は砲塔だが、中身は小型ミサイルで一分で一基辺り20発を発射可能。

砲弾よりも安く調達出来るため、今や日本海軍の大型艦船は全てミサイル戦艦となってた。


だが見た目は全く普通の戦艦。

偵察機に撮影されても違和感無く1940年代の艦船ばかりだ。


空母赤城、加賀、蒼竜、飛竜、翔鶴、瑞鶴の艦上では零戦21型が命令を今かと待ち構えていた。

なを零戦は21型で完成形なので更新する時は烈風1型だ。

既に量産も終了し、訓練も終わっているが、配備は二年後の予定。

全ては歴史の移行に合わせるためである。



第一機動部隊司令長官は小沢中将、第二機動部隊は山口多門中将。

遊撃戦艦部隊は西村祥治中将。

歴史上のレイテ沖海戦で無念の壊滅を遂げたあの西村中将が多くの戦艦を率い、

敵の戦艦とガチで戦うのである。

陛下の配慮でもあった。




「山本よ、西村に全ての戦艦を率い、前世の無念を晴らせてやれ・・。」


「もっともです。陛下。

彼のレイテでの戦いを私もデーブイデー(DVD)で見ましたが、血涙無しでは見れませんでした。

栗田には呆れましたが・・。まあ今は海軍大学の庶務で書類に埋もれる身ですから良いでしょう。」


「朕も無能だったがな・・・。」


「陛下は仕方無かったのです。周囲に情報を閉ざされていたのですから。

全てが終わってから責任だけ負わされていたのです。」


「・・ウム・・。皇室の悪い風習であったな・・。

朕が崩御する際は神力は後継の継承者に引き継ぐ様にしてある。

今後は大丈夫であろう・・。」


山本五十六は黙って頷くと、皇居に設置してある指令室に行き、

艦隊総司令部に打電。


「命令を指令す。

Z旗を上げよ!!皇国の荒廃この一戦にあり!!」


連合艦隊は烈風の吹き荒れる西太平洋の嵐のカーテンの中から世界に始めて出現したのだ。


多くの艦隊と共に・・。

戦闘まで出せませんでした・・。スイマセン・・。(T_T)

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