亜米利加
亜米利加が発狂します。
時は1941年、秋季・・。
現在、亜米利加合衆国は未曾有の危機に陥っていた。
豊富なハズの原油枯渇、資源の突然の喪失。
雄大な亜米利加大陸の資源が全て喪失していたのだ。
F・D・ルーズベルトは顔面蒼白になり国の備蓄状況を聞き、資源、原油の確保を模索してた。
「大統領閣下、このままでは我が国は・・。」
「数か月で全ての資源と原油を消費してしまうのだろう?」
「その通りです。まず国民に全ての個人車両の移動禁止令を発するべきです。」
「そうすると枯渇も説明しなくてはならなくなるぞ?」
「もう知られております。我が国のメディアに依って・・。」
大統領は今まで湯水みたいに使ってた石油がこうも簡単に枯渇するのか?と呆気に取られていて、
すっかり頭が止まっているのを忘れてた。
「スマン、新聞すらここ数日読んでいなかったのだよ・・。」
側近は仕方ないと諦め、大統領に進言をする事にした。
「大統領閣下、既に資源は無い・・。まずソレを頭に入れてください。
そして既に大戦も始まっているのです。」
「ウ・・・ウム・・・・。」
「・・未曾有の危機です。大統領命令で情報の統制をするべきでは?」
「良かろう・・。長官、全てのメディア、新聞、ラジオの情報を政府命令で統括、統制せよ。
違反する会社は閉鎖や懲罰も命ずる。」
「ハッ!!」
アメリカ合衆国憲法修正条項第1条に検閲の禁止に反するが、全ては国のため。
国防長官は早速、全メディアを集め、情報統制指令を命令した。
後にアメリカ大本営と呼ばれる捏造情報統制の始まった瞬間だ。
「しかし情報は統制出来ても、材料も燃料も無くなると・・。」
「大統領閣下、ならば答は簡単です。ある国から・・・。」
「皆まで言うな!!分かった・・。全軍司令官をW・Hに召集しろ!!」
「ハッ!!了解しました!!」
数日後、全亜米利加海軍の艦艇が真珠湾に集結。
多くの兵士を乗せた輸送艦も本土を出撃。
比島のレイテを経由し・・。
一路、仏印の原油地帯を目指した。
1941年、12・8日。
亜米利加合衆国は英吉利、阿蘭陀、仏蘭西に宣戦布告。
ココに後に言われるインド洋大戦が開始されたのだ。
亜米利加艦隊はまず、英吉利東洋艦隊の主力戦艦、P・O・W。レパルスを撃沈。
史上初の航空機に拠る戦艦撃沈となった。
次に僅かな戦力しかない仏蘭西、阿蘭陀の両艦隊が膨大な戦力を誇る亜米利加艦隊に敵うハズも無く壊滅。
仏印諸島を占領するのには一カ月も必要なかった。
亜米利加は仏印の原油、その他の豊富な資源を抑える事に成功すると、
早速輸送船団を編成し、原油その他の資源を本国に輸送。
英吉利を含む連合国は亜米利加を非難したが、亜米利加合衆国は黙殺。
連合国は多くの国に支援を求めた。
そして・・・。
「山本、可部・・。何故か亜米利加は攻撃の牙を欧州に向けたな・・。」
「陛下、英吉利が救援を求めておりますが・・。」
「山本、可部、物資の備蓄はもう充分か?」
「新旧皇国の増産に依り、前史の米軍以上の砲撃を数年続けても大丈夫かと思います。」
「フム・・・。良かろう。
朕の命にて命ずる。
英吉利王室に打電せよ。
皇軍が救援に向かうと。」
一呼吸おいて・・。
「同時に世界に打電せよ・・。
卑劣な騙し討ちをする亜米利加合衆国に宣戦布告すると!!」
ココに皇国日本の参戦も決定したのだ。
次回から戦闘開始です。