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皇国の野望  作者: 自宅防衛隊
滅亡編
2/22

大日本帝國改め・・・

日本が孤立宣言を発します。

時は1940年。


昭和と言う暦では15年。


日華事変も泥沼化し、欧米とも険悪になりかけてた年。


世界に激震が起きた。


日本列島の東側、つまり太平洋沿岸部に・・。


同じ形状の列島が出現したのだ。


つまり日本は突如、国土が二倍となったのだ。

2945年の日本列島は重要施設は地下に移動してたので、見た目は少し進んだ未来都市だった。

だが自衛隊や発電設備、皇居を含む首脳都市は全て地下に移動してたのだ。

コレも未来で格分裂ミサイルの脅威から逃れるためだった。

それがこの世界で日本の未来施設を隠すタメとなったのだから皮肉でもある。




合体した日本列島は静かに移動し始め、日本海側はは広大な西太平洋となり、日本列島はサイパン島付近まで移動。

サイパン、硫黄島、台湾、パラオも接近移動し日本列島の諸島となる。


そしてかつて、日本の属国となってた半島国家は腫れて独立国家となる。

日本に「強制連行」されてた国民も身一つで麗しの祖国へ帰国してた。

そして国内にあった日帝の施設は全て消え、明治以前の素晴らしい国に戻ってたのだ。

阿鼻叫喚の悲鳴と共に・・・。


泥沼化してた日華事変は何故か日本軍が完璧に消え、満州も元の荒野。

ゲリラ化してた軍は相手が消え、茫然となる。

当然内戦のみとなり、義勇軍も撤退。

援助も消え、某将軍は孤立。




そして・・・。


大日本帝國でも激震が走っていたのだ。



時の天皇陛下が神と自ら宣言されたのだ!!


神宣言。

すなわち陸海軍大元帥である陛下が、現人神宣言を自らの口で宣言されたのだ。


その声は拡声器も蓄音器もラヂオも使用せず、旧日本の全国民に肉声で届けられたのだ。

その神々しい声に旧日本全国民は平伏し、涙した・・。



次に陛下は皇居の職員、軍首脳部等を全員皇居に呼び出し、大日本帝國を日本皇国と改正。

全ての戦争を即刻停止。

全ての兵士の復員を命じたのだ。


もちろん軍首脳部は猛反対した。


だが陛下は言った。


「今の戦を続けて、朕の民は喜んでおるのか?

否!!

兵士は泥水を啜り、司令部の高級幹部は後部で贅沢の限りを尽くす。

そして我が軍は・・・敗北するのだ!!

軍だけでは無い。

我が臣民が多くの戦火に焼かれ灰となるのだ。

それで良いのか?」


背後から神々しい光を発する陛下の威光に軍の幹部、側近は一言も発する事が出来ない。


「朕は千年後の未来を見て来た。

己等の失態に依る敗戦で・・・。日本と言う国は・・。」


陛下は眼からハラハラと涙を流し慟哭したのだ。


「「「「「「陛下!!!」」」」」


「良い、下がれ!!」


「「「「「ですが・・。」」」」」


天皇は側近を下げさせ、談話を続けた。


「朕は未来の民と談話し、そして神と相談した。

まず滅びゆく未来の日本を我が国と合併させる。

そして大日本帝國を日本皇国と改正させる。

コレは決定である。

他国のスパイ、並びに他国の民は即刻、国土から追放する。

また赤に脳を支配された売国の民もしかり!!」


陛下がそう宣言すると、神々しい光を発し、何かが起きた。


「「「「陛下!!今のは・・??」」」


「朕の神力にて皇国の民を分別。他国民並びに売国奴を追放したのだ!!

そして日本資産の全てを召喚、兵士を帰国させたのだ!!」


後日、全国を調査すると外交官を含む異国の人間、朝鮮シナ系列の人間等・・。

全てが自国に帰還してたのだ。

本人の意思に関係無く。


またシナに進駐してた帝國軍人並びに兵器、満州の民も帰国。

そして他国に進駐してた兵器や軍艦、全てが日本に帰ってた。



全てが一瞬の事で終わってた。


軍部もさすがに神となった陛下には逆らえず、

帰国した兵士は全員復員させ、軍部も一旦解体。

そして再編成する事になった。


逆らう幹部は神力で洗脳。


日本帝國は日本皇国と改正し、世界に平和国家宣言をしたのだ。

締結寸前だった日独伊三国同盟は闇に葬り去られ、日本は一方的な日華事変終了宣言。

満州の放棄宣言。

軍の削減。(表向きの・・。)

そして国家再編のため、世界に孤立宣言をしたのだ。


有無を言わせぬ電光石火の各宣言に当然世界は困惑した。


最も驚いたのは特別亜細亜諸国と亜米利加を含む連合国。

そして独逸と伊太利だった。



「どう言う事だ?突如ニホンは孤立宣言を世界に発したぞ?」


亜米利加合衆国大統領、F・D・ルーズベルトは日本の孤立宣言に驚愕してた。

そしてシナからの突如撤退。

外交官の帰国、日独伊三国同盟の破棄。

どれも世界の情勢からは逆行としか思えない事だった。

日華事変が悪化したら、ニホンに開戦を迫る予定でハルノートもほぼ完成しかけてた。

だが・・。

シナからの撤退、独伊との同盟破棄。満州の放棄。

どれもハルノートの概略にも合致してる。

そして軍の削減宣言と一般兵の復員。


「ハル・・。ニホンの狙いは何だと思う?」


「大統領、何か異変が起きたのは確実です。

ですが、外交官並びにスパイが全てニホンから撤退させられニホンの実態が全く分からないのです。」


「ウム・・。それにだ・・。」


満州は昔の荒野と化し、朝鮮半島は前世紀の乞食の国。

シナのニホン軍は根こそぎ消滅。


そして未確認ながらニホンの国土が大陸沿岸から消滅したと言う。


グアムの陸軍航空隊の話ではサイパン付近に大陸が出現したと言う。

おそらくコレがニホン本土だろう・・。


ルーズベルトを含む世界の首脳部は日本に何が起きたのか?

スパイや軍を差し向けようとしてたのだ・・。





まだ前振りです。

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