空母無用論
亜米利加が空母を無用認定し戦艦建造ラッシュに入ります。
F・D・ルーズベルトは海軍完敗の連絡を聞き、泡を吹いて卒倒を起こした。
数日寝込み、ようやく回復したある日。
「海軍敗北の原因は何だったのだ?」
ルーズベルトはグアム経由で帰国したハルゼーを詰問してた。
「大統領閣下、敵は強大な戦艦・・いやモンスターと呼んでも差し支え無いバケモノを作り、
我が海軍を滅ぼしました。
また敵艦の主砲の射撃統制技術はとてもではありませんが、真似出来ないと思います。」
「どう言う事だ??」
「敵の弾は全弾外れが無かったと聞いております。
私も目撃しましたが、水柱が一切なく火柱ばかりが立ってました。」
ルーズベルトは真っ青な顔で報告を聞いてた。
確かに火柱ばかりでは、勝ち目も無かろう。
爆撃機や戦闘機はアブみたいに叩き落とされ全くの役立たず。
敵も戦闘機は防空に徹し、一切の攻撃は無かったと言う。
「・・・・秘書官、我が国のドックは空きはあるか?」
「現在、空母数隻、戦艦を数隻建造してます。」
「戦艦を・・多数作れ!!空母はキャンセルし、巨大な戦艦を作れ。
ジャップの戦艦に勝てる戦艦を!!」
秘書官もハルゼーも口から泡を飛ばし発狂する大統領に唖然としてた。
戦艦が強かったら印度や東洋をジャップに奪われる事は無かった。
そして強大な主砲!!
精強な兵士、優れた射撃統制技術。
我が合衆国の技術なら可能なハズだ。
科学者を集結させ全てを優先させろ!!
ルーズベルトはこう言い、国民にも強い合衆国海軍のため、若者は海軍を!
強い海軍こそが合衆国の再起に繋がるのだ・・と、国民演説をしたのだ。
それからアメリカは超巨大戦艦、モンタナクラスを設計、起工。
その数5隻。
基準排水量は10万トンと言うバケモノになった。
しかも竣工まで僅か一年を命令されたのだ。
「戦争は始まっている。我が国のために全てをモンタナに!!」
パナマ運河を最初から締めたモンタナはこうして世に出る事になったのだ。
「山本よ、亜米利加は戦艦建造を始めたぞ。」
「・・・作戦通りですね・・。」
「ウム・・。空母や潜水艦なら亜米利加の現在の技術でも量産は可能だ。
が・・、戦艦。
それも巨大戦艦ならばさしもの亜米利加でも量産は不可能。
大和を前面に出した今回の作戦に上手く乗ってくれたな・・。」
「陛下の神の目があればこそ出来た作戦です。」
「後世にも機密にする様に命ずる。」
「了解です・・・・。」
神と一体となった陛下の前には世界は筒抜けとなった。
後世の世でも謎で通されたのは言うまでもない。




