先天性臆病者の恋文
会いたいな。
でも言えない。
いつも、学校の帰り道に見上げたところは灯りがある。
そのたびに僕は、心が締めつけられる。
とにかく顔が見れればそれでいい。笑っていればそれでいい。
もっと欲を言えば、君と話したくて、メールでもいいから会話したい。
君とは、近くにいるのに遠く感じる。学校が違うからとかが関係しているのかもしれない。だけど、違っても近い存在でいたい。
付き合いたい?
いや、付き合いたいけど、でもまだいい。
ただ、触れてみたいとは思う。
あるとき、君にメールをした。
君からのメールが待ち遠しくて、何度も携帯を開いては閉じて開いては閉じる。
こんなことしたって・・・。
なんて思って、しばらく開くのをやめて違うことをし始めるけど、頭の中では君のことばっかりで、それ以外が考えられなくなる。
もう、困るよ。なんで、君のことで頭いっぱいにさせられなきゃいけないんだ。
なんで、僕は君を好きになってしまったんだろう。
携帯のバイブが鳴る。びっくりして、その後に期待が込められる。
相手は、単なるメールマガジン。
なんだよ。舌打ちも蹴りも殴りも入れたくなる、このガッカリ感。
こんなにも期待させておいて・・・。
君からの返信がないと、とてつもなく心配になる。
なにか変なことでも書いてしまっただろうか?それとも、僕とのメールが面倒?
どんどんネガティブになっていく。
そんなときに、携帯は鳴ってくれる。
相手は君から。僕は、さっきまでのネガティブが一気に吹き飛んでしまう。
君からの何気ない文章が、返事がとても嬉しい。
心がきゅーっとなる。苦しいよ。でも、暖かいよ。嬉しいよ。
君には、まだこの気持ちは伝えられないだろう。
僕は、先天性の臆病だからね。あわよくば、君からっていうのを狙っている。
そんなことはないだろうし、きっとずっとこのままトモダチだ。
いつか、伝えたい。けど、伝えたくない。
矛盾しまくってるのは分かってる。けど、君と僕との距離が近くなるのはいいけど、遠くなるのはいやだ。
だから、今はそっとそのままにするよ。
いつか、僕が仕掛けるかもしれないし、君に伝えられたら伝えたい。
「君のこと、ずっと好きでした。」
ある意味、自伝ですよね。
感想等ありましたらよろしくお願いします