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「宗教勧誘しただけなのに追放されそうです……」  作者: 頭いたお
6章 アエラのたのしい魔法教室
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7.アエラのたのしい魔法教室 四日目①

「――うへぁあぁぁリリデスさぁん……リリデスさんだあ……! あぁ、リリデスさぁぁあん……!」


「ど、どうしたんですモジャさん……!?」



 早朝。私はギルドの事務所へと急ぎました。

 リリデスさんを確認すると、一目散に抱き着きにいきます。

 おおきなおおきなリリデスさん。少し怖かったその大きさが、今では温かい包容力となって私を癒してくれます。

 慈母……。聖母…………地母神………………。あまりにも温かい……光……。



「んああっぁあああぁあ、落ち着くううぅ……。今日はリリデスさんの子供になりゅうぅ……」


「こ、子供……!?」


「頭を……頭をなでてリリデスさん……優しくなでて……それでいて強めに……激しく…………」


「よ、よしよし……?」


「んッああぁああぁああ……! 最高ぉおおぉお……んおおおおぉおお……! 入信しちゃうううぅぅ……」


「ッ!!??!! 入信!!??!?!? えっ……にゅ……入信ッ!!??!?!?!? あぁ、ああ、あぁあぁあぁぁぁああ……ッ!?」


「うわっ、やっぱ嫌……」


「い、いきなり正気に戻らないでください……!!」


「んああああああでも最高ッおおおぉぉぉ……! リリデスさんのお腹最っ高おおおぉおおおおんおおんおんおおぉ……。ここに住むう……」


「シ、シルティさん……。モジャさんの様子が……」


「……どうしたんですモジャ。アエラとは……」


「んあああああシルティさぁん! ……シルティさんもぉ甘やかしてえぇ……! シルティさんptちょうだいいぃ……いっぱいちょうだいいぃぃ……!」


「……? よく分かりませんが……では10万シルティptをさしあげましょう」


「ッッあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛うれっし゛い゛ぃ゛ぃ゛……! シルティさんptうれッッし゛いい゛ぃ゛ぃ゛い゛……!!」


「……随分錯乱していますね。こんなモンを本心から喜ぶとは……」


「ッ!? あ、あの!? 私は本心からシルティさんpt欲しいんですが!?」


「クッキーをどうぞ」


「シルティさんpt……」



 んあああああああこれですよこれこのやりとり。

 お二人の全てが私を癒してくれます.。天国はここにあります。

 ここが私の居場所……。終の住処……パラダイス………………。




「――モジャさんッ! モジャさァーんッ!? いらっしゃいますんでしょう!? 全てお見通しですわーッ!!」


「ッあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ああ゛ああ゛゛ああ゛あ゛あ!!!??!?」



 扉を叩きし音。

 悪魔の声。

 邪悪の権化が、やってきた。

 


「助けてッ!! 助けてぇええッッ!」


「モ、モジャさん!?」


「随分怯えていますね。何かあったんでしょうか」


「お、追い払って……! 追い払って……ッ! 助けてえぇ……!」


「入りますわよーッ!! ……アッ! やっぱりここにいましたわね! 家にいないから心配しましてよ!!」


「い゛や゛あ゛あ゛゛ああ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ああああ゛ッッ!!??!?」



 入りし凶悪。

 世界の厄災。

 全人類の敵……。



「うえええぇぇええたしゅけてえええぇぇリリデスさぁあぁあん……ッ」!


「あら、お久しぶりですわリリデスさん。お元気そうでなによりですわ!」


「お、お久しぶりです……! あ、すみません、その……えっと……」


「積もる話はありますが今はモジャさんです! さあ行きますわよ! あなたの魔法解析はこれからですわ!」


「ッあ゛ああ゛ぁ゛ぁ゛あああ゛!!!! ああ゛ぁ゛ぁ゛ああ゛あ゛助け゛てッ!! 助゛けてシル゛テ゛ィ゛さぁあぁ゛あ゛あん゛ッ!!」


「……アエラ。モジャが怖がっているようですが……。一体何を?」


「……誤解がありまして!!」


「そうですか」


「そうですわ!」


「では頑張ってきてくださいモジャ」


「ッッ!?!??! シルティさんッ!!??!? シルティさんッ!!??!?!?!?」


「がんばりましてよーッ!! さあ、私の家にいきますわーッ!!」


「ッッッ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ああ゛ああ゛ああう゛う゛うああ゛あ゛うう゛うあ゛ああ゛ああああ゛ああ゛゛゛ああぁ゛ぁぁ゛ぁ……ッッ」




 拉致。

 遠ざかる楽園。

 屠られゆく家畜

 それは私……。




「……。い、いいんですかシルティさん。怯え方が半端じゃありませんでしたが……」


「アエラが気に入っているようですから、まあ、大丈夫でしょう。多分」


「多分……」


「おおよそ多分」


「ううーん……」


「クッキー美味しいですよ」


「……おいひい」


「美味しいですよね」


「……」


「……」


「……シルティさんpt…………」


「二枚目をどうぞ」


「おいひい…………」


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