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3.ギルド初活動

「――前々から思っていたんです。この大通り、あまりに汚いと思いませんか?」


「……」


 事務所がある通りなんですが、しょっちゅうゴミが落ちております。

 お店が多いせいでしょうか、酒瓶や携行食の容器、使い古しの装備品、酷いと生ゴミが放置されたりも!

 気付いたら拾うようにはしていますが焼け石に水。一度大々的に清掃をしたいと思っておりました。



「それではギルドの初活動として……この通りの清掃活動を始めます! いざいきましょうシルティさん!」


「…………」


 いつもの武器をゴミ拾いトングに代え、早速ギルドの初仕事です。

 お金にはならないかもしれません。しかしシルティさんが言うよう、やりたいことをやるのが冒険者の本分。

 背負った屑籠をいっぱいにしてやりましょう!



「リリデス、これは……違います……いや、いいんですけども……いいんですけれども…………」


「え?」



 ゴミ拾いは慣れていないのか、勝手がわからないご様子。

 確かにシルティさんの美しき御姿には似つかわしくはない行為でしょう。

 しかし問題ありません、シルティさんの成すことがそのまま誉れある行為となるのですから!



「それにこういう活動を通じて評判を地道にあげていけば……もしかすると仕事が舞い込むかもしれませんよ!」


「清掃依頼が舞い込んだらどうするんですかリリデス……」


「その時は一所懸命清掃してやりましょう! 隅々まで!」


「……すみませんリリデス、他にはないんですかやりたいこと……」


「他ですか? そうですねえ、炊き出しもやってみたいなあと。ただ物資も人手も必要ですから中々難しそうで……」


「……。……リリデスはこう……倒してみたい魔物とか、そういうのはないのですか……?」


「倒したい……。歪に膨れ上がった教会権力でしたら打倒したいと常々思っておりますが……」


「で、ですからそういうのではなくて……というかそんなことを常々……」


「あ、シルティさん、そこに落ちてますよゴミ! 私はあちらを見てきますのでここ一帯はお願いしますね! まずは分別を気にせず徹底的に拾いましょう!」


「…………はい」



 ――かくして数時間。集まったゴミの量たるや、なんと屑籠8杯分!

 それでも拾いきれないゴミがまだまだあります。なんということ!

 これは定期的に行っていく活動にせねばなるまい、そう決意を新たにした日でした。



「それではお疲れ様……。あ、もしかして疲れてませんかねシルティさん?」


「いえ……疲れたのでお疲れ様がいいかと思います……色々と……」


「それではシルティさん、お疲れ様でした!」


「お疲れ様でした……」



 ほどよくお疲れが出来た、そんな初活動。始めての実績が出来あがりました。

 これも全てシルティさんのお導きがため。この調子でどんどん実績を作っていきましょう!

 明日もシルティさんの、そしてカルランのお導きがありますように……。

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