女(バケモノ)が支配する世界に逆襲(しかえし)を。

日本のとある都道府県。日本のとある地域。日本のとある大学。
膨大な人間が住む日本という土地で、たった一人の男は知らぬ間に異世界に召喚されていた。

自分の名前、自分の年齢。自分の情報は全ての覚えている。
が、いつ召喚されたかなど覚えていない。"あの件"のその夜、大学が終われば足早に家への帰路を辿っていた。
あまりの疲労に死んだように眠りそして目を覚ませば見知らぬ天井。

その世界は完璧な女尊男卑。

男は人間として見られておらず、そこらの石ころと何ら変わらない世界。
男が産まれれば、街の少し離れた所にある廃れた町に捨てられていく。
そうして自然と集まった男だけが暮らす町を"ガーベッジタウン"と称されている。

唯、男で需要があるものは"プレミア"と呼ばれ女だけの街へ入る事が許される。
が、扱いはゴミより少しいいだけで殆ど変わらない。何故なら種馬として呼ばれるだけだから。

そんな世界に召喚された一人の男の逆襲(しかえし)が始まろうとしていた。