巫女は歌う、亡者のために
今からはるか昔。ある年に生まれた人は死ぬことができなくなってしまった。その世代の人たちは「呪われた世代」と呼ばれている。
私は巫女。呪われた世代に歌を届けるのが役目。
天へと続く、雪の降り積もる純白の長い階段を登りながら、眼下の廃墟と化したビル街に、亡者のように蠢く呪われた人々に鎮魂歌を贈る。
雲間から差す光は、彼らにだけは届かない。私は静かに涙を流す。
私は歌う。呪われた世代のために。
私は登る。天へ続く雪降る階段を。
実はこれ、昔流行ったある流行歌がモチーフなのですが(二次創作ではないです)、元ネタ分かる人いないですよね、魔改造し過ぎで(笑)。