第四十章 ショック
大きなショックを受けた時
言葉さえ出てこなくなる
避けられない驚き
乗り越えるには時間がかかる
生きていると、小さなショックや痛みは毎日のように経験する。しかし、大きなショックを受けると、次にどうすればいいか分からなくなる。今日私は初めて、キャリーが引っ越すことを聞いた…
ジェシーとマリスと私は昼休みに外で遊んでいた。ジェシーとマリスはバターカップの花びらを使って、好き、嫌い、のゲームをしていた。二人は好きな男の子についてふざけ合いながら笑っていた。私はいてもいなくても同じようだった。
私はキャリー、クリスティーナ、そして二人と仲の良い新聞部のロクサーヌが外で遊んでいるのを見た。何となくキャリーやクリスティーナのグループに戻りたいという複雑なうらやましい気持ちになった。
そして私は近くにブランコがあることに気づき、急に一人でブランコをしたくなった。私のおかしな友達がおかしなゲームをしている間に。
「ちょっとあそこのブランコの方行ってきてもいい?」と私は友達に聞いた。
ジェシーとマリスは笑いながら「もちろんいいわよ。」と言った。
私はブランコに座り、数分間ゆっくり前後にこいだ。私は自分の足を眺めながら、『この嫉妬とみじめさはいつまで続くのだろう。』と思った。私は何となくマリスにも嫉妬していた。ジェシーと私以上に仲良くしているから。もともとは私がジェシーの友達だったのに。
その時、誰かが私の肩を軽くたたいて、「やっほう。」と言ってきた。
キャリーだった。私は驚きを隠せず、愕然とした。
「空手部はどう?」キャリーは聞いてきた。
「えっと…」私はまだ少し混乱していたが、空手のことを思い出し少しずつ冷静さを取り戻した。実は先週の日曜日に部内戦で優勝した。私はドリーとジェシーに勝って女子の部で優勝したのであった。しかし、あまり自慢しようとも思わなかったので、単に「好調だよ。」と答えた。
「新聞部はどう?」と私は聞き返した。
「ええ、いいわよ。」とキャリーは答えた。彼女もあまりそれ以上のことについて語らなかった。
数秒の沈黙の後、キャリーは突然、「私、今度の日曜日に引っ越すってこと言ったかしら。」と言い出した。
私は固まった。「えっ、そうなの!?どこに行くの?」
「マンハッタンよ。」キャリーは私の目を見つめながら答えた。
「キャリー…」私は下を向いた。このニュースをキャリーから聞いたのは、ショックだった。「今週の日曜日?」
「そう。それでできればアイリーンの家でお別れ会をしてほしくて。」
「私の家?」私はまた驚いた。
「うん。アイリーンの家は広くて居心地がいいから、アイリーンがもし良ければ…」キャリーも下を向いた。
私はキャリーにとても同情した。みんなに「さようなら」と伝えるのは凄く悲しいことだと思う。私はせめて自分の家で彼女のお別れ会を開いてあげたかった。「そうね、一応親に聞いてみるけど、たぶん大丈夫だと思う。」
「ありがとう、アイリーン!」
キャリーはブランコから降りて、機嫌良さそうに「そしたら、日曜日ね!」と言った。
キャリーはとても不思議な子だ。なぜ彼女はお別れ会を自分の家で開かないのか。もちろん、私は全然いいんだけど…私の中ではいつも私に大きな問題を引き起こす彼女がいなくなる安心感と、そうはいってもキャリーがいなくなるのが寂しくて悲しい気持ちと両方あった。どうすれば良いのか分からず、彼女の望み通り私の家でお別れ会を開くことぐらいしかできることはなかった。




