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難多き青春  作者: レモン
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第十九章 変わること

人はなぜこんなに早く変わるのだろう?

対応するのが難しい

関係を持続させるために

自分の気持ちを抑え込まなきゃ


 学校は今日始まった。学校に行ったら、私は友達が自分と同じぐらい夏の間に変わったことを知った。いや、自分以上かもしれない…


 私は学校の入り口に向かう階段を、興奮と不安と緊張を抱きながら登っていた。すると突然、誰かが私の目をふさいだ。「だーれだ?」

 私はその声でわかった。「キャリー!」

 実をいうと、私は夏休み中一度もキャリーと会っていなかった。全然時間がなかった。いや、時間はあったけど、キャリーやクリスティーナに電話することができなかった。私は結構シャイで臆病だから。もっと気楽に誘えたらいいのにな。

 私はキャリーを抱きしめた。なぜか喜びで泣きたい気持ちだった。長い間会っていなかったので、とても嬉しかった。クリスティーナにも会いたかった。

 キャリーは中国に行った話をし出した。

 私はニコニコしながら、キャリーの話す内容に集中しようとしたけど、本当のことを言うと、ほとんど聞いていなかった。代わりに、キャリーの見た目が変わっていることに気づいた。彼女は背が高くなり、肌が日焼けした。キャリーは以前は茶色い髪の白雪姫のようだった。今は彼女の髪は長くて波打っていて、目は前よりも大きい。彼女の服はあまり変わらないが、前よりたくさんアクセサリーをつけていた。きらっと光る赤いハートが真ん中についたネックレスや星型のイヤリングをつけていた…あ、しかも耳がピアスになっている!キャリーの母は反対していたのに。どうやら許可してくれたようだった。

 まあとにかく彼女はとても…きれいだった。カッコよかった。私はピンクのTシャツと茶色い短パンよりましのものを着てくればよかったと思った。かわいい格好だけど、キャリーの隣でとても子供っぽかった。

 キャリーの話し方もまた変わっていた。彼女は早口で楽しそうに話す。たくさん話したいことがあったからなのかな。

 私はキャリーが変わったことについてさほど嬉しくなかった。人ってほかの人を感心させたり喜ばせたりしようとして、自分を変えるのにすごく頑張るけど、結局その人をがっかりさせてしまうことが多いのだと思う。

 「あ、そういえば私、潤と別れたよ。私がフッたの。」キャリーは突然話を変えた。

 私は嘲笑いを隠した。なんていう嘘つき!ジェシーから潤がキャリーをフッたと聞いていた。ジェシーは学校で何が起きているかの正確な情報をたくさんもっているから、助かるな。

 私はキャリーに対し、不信感を抱いた。彼女は私の前で簡単に嘘をついた。彼女は自分がカッコよく見えるようにと、真実を捻じ曲げた。私が信じるとでも思ったの?私が彼女が潤をフッたと思い続けると思ったの?私に間違った情報をもってほしいと思ったの?

 ジェシーはクリスティーナもニックとその後自然に別れたと言っていた。クリスティーナはきっとニックの彼女で居続けると、キャリーに申し訳ないとでも思ったのだろう。彼女は私に対しても同じ配慮をしてくれたことがあっただろうか?そんなことはなかった。

 そしてキャリーは夏休み中新聞部が何をしていたかについて話し始めた。私は少し怯んだ。きっとそれでキャリーとクリスティーナはさらに仲良くなっただろうと思ったから。

 「そんなにたくさんは集まらなかった。でも、私たちは最初の新聞を特別夏バージョンにするの。昼休み中に人にインタビューするの。クリスティーナと私はインタビュー係なんだ。」

 そうすると、私は昼休みに一緒に食べる人をまた探すことになりそうだ。時々、私は昼休みなんていらないと思う。勉強して帰るだけではいけないのか?昼休みはカッコよくて人気な人たちしか楽しめない。なんだか不公平だ。

 私は夏休み中にもっといろんな人と知り合いになることを期待していた。特にカッコいい人。でも、私は空手部の友達としか仲良くなれなかった。空手部の友達はとても優しくて私にとって大事だけど、あまり人気者ではない…

 ジェシーのことを思い浮かべた。なんか、彼女が友達や集団の輪に入れないのがわかる気がする。それは彼女があまり人の気持ちを考えないからだ。何か言ったりしたりする時もあまり考えていない。あと、彼女はわがままだったりもする。人の言ったことやしたことを気にしない。それは人によっては自己中だと思われるかもしれない。

 それでもジェシーのことはとても好きだった。もし彼女がさみしいなら一緒にいてあげたい。キャリーやクリスティーナが昼休みインタビューでいない時、彼女と一緒に食べようかな。

 それか、ジェシーがキャリーとクリスティーナと仲良くなるようにできるかもしれない。そうしたら私はさみしくない。同じ部の友達がいるから。そう、そう、それが答えだ!私は急に興奮しだした。

 友達の数は三人でなく、四人が一番いい。そうしたらきっと誰もさみしい思いをしない。遊園地に行くときだって、偶数の人数で行った方がいいっていうし。四が魔法の数だ。

 「こんにちは、アイリーン。」

 私は振り返ると、クリスティーナがいた。彼女は…美しかった。

 私は内心唸った。なぜ、私の友達は夏の間にこんなにきれいになったのだろう。

 それにクリスティーナの礼儀正しい感じもあまり気に入らなかった。長い間会っていなかったからなのだろうか?

 それでも、私はとりあえず笑顔で、「やっほ。」と言った。

 「よう、クリスティーナ!」キャリーは楽しそうにクリスティーナの肩をたたいた。「あ、そういえばインタビューのことなんだけど、いくつか質問を考えたよ…」

 私は彼女たちの仲の良さに固まってしまった。

 一学期の終わりに嫌な予感がしていたのを思い出した。それが本当に現実になってきてしまったのだろうか?


 キャリーとクリスティーナは同じように変化した。二人は明るくきれいになった…まるでカッコいい集団のメンバーであるかのように。きっと二人は夏休み中に会ってお洒落になっていったんだろう…私なしで。そう、それが最悪の部分。私なしで二人は変わった。絆というのはいつまでも続くとは限らない。変化とは裏切りに等しいものである。

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