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難多き青春  作者: レモン
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第十三章 問題を解決する

間違いをしたら

その責任をとらなければいけない

すべてをかけて解決しよう

火がついたらそれをすぐに消すように


 自殺をしないことにしたからといって、すべての問題が消えたわけではない。問題は残されたままで、私には救いが必要だった。

 親にこういう学校の問題について打ち明けることはない。それどころか、誰にも学校の問題について打ち明けたことはない。私はただ問題を抱え込み、笑顔を作る。表面的には普通であるように。一番親しい友達の前でもそうしていた。だから、きっと死にたくなるほどストレスがたまっていたんだろう―誰にも悩みを話せなかったたため。

 でも、私はようやく心を開くことができた。誰かが味方になってくれた。人生は偶然と驚きでいっぱいなんだ…


 私は母に図書館に行って夕食の時に帰ってくると言った。しかし、図書館には行かず、私は町の中で一番好きな場所へ行った。それは小さな橋の歩道で、美しい海と大きな崖に波が打ち寄せるのが見える。詩を考えるために時々行くことがある。

 私は美しい自然に心が癒されていくのを感じた。

 遠くの島を眺めながら、私はキャリーとケビンにどう謝ろうか考えた。特にケビンに対して言ったことに罪悪感があった。彼は何も悪いことしていないのに。

 「あら、アイリーンじゃない?」

 私は振り返り、今一番会いたくない人を見てしかめ面をした。クリスティーナだった。

 「そうよ。」私は無愛想に言った。私はクリスティーナの前で嫌悪的な自分が嫌だった。彼女は別に何か直接的に私を傷つけるようなことはしていないのに。でも、私は彼女の前で明るく振舞うこともできなかった。それはあまりに嘘っぽいから。

 「こんにちは。」クリスティーナは温かい笑顔で言った。彼女は私の声の中にある嫌悪感に気づかないほど鈍感だったのだろうか。彼女が私の隣に立った時、私は怯んだ。

 「この橋から見える景色って本当に綺麗よね?」クリスティーナは突然言った。「私が悲しい時や混乱している時、言葉にはできない喜びをくれるんだ。何だろう。もしかしたら、波が打つゆっくりさなのかもしれない。それか海のまっすぐで水平な線なのかもしれない。地球がどういう形をしているかが分かるから。」

 「もしかしたらここから見えるたくさんの色かもしれない。」私は自分の気持ちとは裏腹に指摘してみた。私は自分の口角が少し上を向き始めるのを感じた。ほんのちょっとだけど。

 何分間か、私たちはただ沈黙の中で景色を見つめ、柔らかくて塩の匂いのする風を感じていた。私は自分の世界に入るまで、ひたすら眺めた。空と海の青さ、茶色い崖、波しぶきの白く輝く泡、そして太陽の明るさが景色を百倍も壮大で美しく見せた。まるで魔法のようだった。

 「うん、そうかもしれないね。」クリスティーナはしばらくしてから返事した。彼女は私を見た。彼女の青い目は凛としていて輝いていた。

 私は自分の緊迫していた気持ちがほどけていくのを感じた。また、彼女のことを誤って判断していたことを反省した。キャリーや他のみんながクリスティーナのことが好きな理由が分かってきた。彼女は人を幸せにすることができる。一方、私は人を悲しませることしかできない。キャリーの傷ついた表情を思い出し、みじめで泣きたい気持ちになった。

 「大丈夫、アイリーン?」クリスティーナは私の顔を見ながら聞いてきた。

 「大丈夫じゃない。」私は思わず告白した。クリスティーナに自分の抱えている問題を打ち明けるのがどんなに恥ずかしいことであろうと気にならなかった。自分の中で抱え込むよりよほどいい。

 私はクリスティーナに、潤のことが好きだったけどキャリーが先に潤に告白してしまったこと、すごく悲しくて混乱してしまい意地悪なことをキャリーとケビンに言ってしまったことを話した。自殺しようとしたことまで話した。

 私が話し終えたら、クリスティーナは共感と心配の目で私を見た。友達として本当に共感し、心配してくれているのが分かった。

 「あら、本当にごめんなさい、アイリーン。あなたがこんなに色んなことを経験しているなんて思いもしなかったわ。もっと早く聞くべきだったわね。」

 「いいわよ。」私は笑顔で言った。今度は本当の笑顔になった。何日もつらい日が続いていたので、やっと笑顔になれて嬉しかった。「じゃあ、私はそろそろ帰ろうかしら。」私は夕食の時間に近いことに気づいて言った。「私の悩みを聞いてくれて、いい友達でいてくれてありがとう。」

 私はクリスティーナをいい友達と呼べて良かった。本当にそうだったから。ただ、いいところは終わってしまったので、私はさっきみたいに本当の笑顔になることはできなかった。もう海を見たり、悩みを相談したりなどできない。私は現実と向き合わなければ。

 「ねぇ、アイリーン。もしよければ私からキャリーに全部説明しておくよ。」

 「本当に?」私は驚きの目でクリスティーナを見た。

 「もちろん。色々あったから、彼女と話すのは大変でしょう。きっと彼女は分かってくれるわ。心配しないで、アイリーン、きっとすべてうまくいくから。」


 私は今とても嬉しい。ケビンも私がどんなことを経験していたか知ったらきっと許してくれるだろう。私の気持ちの曇りは私の新しい友達のクリスティーナの登場でようやく消えた。人を簡単に嫌ったりなど絶対にしない方がいい。

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