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難多き青春  作者: レモン
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第十章 痛々しい愛

痛々しい愛は本当につらい

私の心に火をつける

痛々しい愛は触れることができない

私が最も望んでいる愛なのに


 今日は本当にみじめで、話したくもない。愛は思い通りにいかないのが悲しい…


 「おはよう、リー!」キャリーは軽い口調で言った。

 私は顔をしかめた。「いつから私の名前はリーなの?」

 「今日から!その方が呼びやすいから。」キャリーは私の前をスキップした。私は足を突き出して転ばせたい気分だった。

 「リーは男の子の名前だよ」と私はつぶやいたが、彼女には聞こえていないようだった。

 「私、ダンスが待ちきれないの。」

 “ダンス”という言葉を聞いただけで、心に痛みが走った。

 「なんで五日も離れているのかしら?明日だったら良かったのに!今までの人生でこんなにワクワクするのは初めてだわ!クリスティーナにこれを実現してもらえて感謝しているわ。私の夢を叶えてくれて。」

 「もううるさいわね。」私は囁いたけど、もちろん彼女には聞こえなかった。彼女はまるで自分に話しかけているか、私たちの前にあるコンクリートの壁に話しかけているかのようだった。


 今日は授業の出来も悪かった。私は集中していなかったため、デュボワ先生の数学の授業で10分立たされた。もう一人、宿題を忘れた男の子が立っていたのがせめてもの救いだった。でも、やっぱり恥ずかしかった。

 「デュボワ先生の授業って最悪じゃない?」彼は後で私に声をかけてくれた。

 私は激しく頷いた。「ほんとつまらない。」

 数分間、私たちはデュボワ先生の授業がどう最悪か話していた。気づいたら、次の授業のチャイムが鳴っていた。

 「ところであなたの名前は何?」彼は聞いた。

 「アイリーンよ。」と私は言った。

 「そう、僕はマイケル、よろしくね。みんな僕のことをマイクって呼んでるんだ。」

 私たちは互いに“バイバイ”って言った。新しい友達ができて嬉しかった。デュボワ先生の授業で10分立った甲斐もあったかもしれない。

 その時、キャリーが私の方に走ってきた。「ねえアイリーン!今の彼が一緒にダンスする人?」

 本当にうるさいって言いたかった。そろそろ首絞めたくなってきた。

 「違うよ。」と私は冷たい声で言った。

 「あら、ごめんなさい。」彼女はちょっと申し訳なさそうな顔をして言った。それが私を余計イライラさせた。


 昼食は本当に悪夢だった。

 キャリーはクリスティーナも一緒に食べようと誘っていた。私は図書館で勉強しなきゃと言って一緒に食べるのを避けようとしたが、キャリーが私を止めた。「アイリーンも来なよ。クリスティーナと友達になるチャンスよ。」

 クリスティーナと友達になりたいなんて気持ちは微塵もないのに!クリスティーナのせいで私は潤を失った。彼女がキャリーに潤を誘うように励ましたのだから。そして信じられないことに、クリスティーナにも彼氏がいる。今朝キャリーから聞いたんだけど、キャリーもクリスティーナにある男の子を誘うように励ましたらしい。クリスティーナがキャリーを励ましたのと同じように。その男の子は潤みたいにカッコよくないし、私のタイプではなかったけど、やっぱりショックでうらやましかった。勉強や運動でクリスティーナに負けるのはまだしも、これは…耐えられないかも。

 仕方なく、私は彼女らと一緒に食べた。キャリーに反論する気力がなかったから。キャリーはまるで私がいないかのようにクリスティーナと彼氏の話をした。なんか今日のキャリーはとってもムカつく。

 その時、潤とニックというバスケットボール部の男の子でクリスティーナの彼氏でもある子が私たちのテーブルのそばに来た。キャリーは二人を呼びよせた。私は空手で彼女のお腹に突きを入れたかった。

 「潤、私の友達のクリスティーナとアイリーンよ。」

 「あ、僕クリスティーナとは前お話したよ、彼女はニッキ―の彼女だから。」潤はクリスティーナにウインクした。ウインクしている彼もまたカッコいいなぁ!クリスティーナじゃなくて私にウインクしてくれればよかったのに。

 潤は私の方を向いた。「こんにちは、アイリーン。」

 「こんにちは…潤。」私の声は震えた。彼と直接話すのはこれが初めてだった。一週間前にこんなことがあったらすごく嬉しかっただろう。でも、今はもう関係ない。

 まだ彼の事が好きなのかどうか良く分からない。いや、もう私は彼のことが好きではない、と思いたかった。だって今はキャリーの彼氏だもの。私の親友の彼氏だもの。今も好きなんてはずはない。でも、好きじゃなかったら、なぜこんなに心が痛むんだろう?

 昼休みはほとんど何も発言しなかったし、食べもしなかった。代わりになぜ心がこんなに痛むのか考えていた。キャリーが潤の彼女だから?クリスティーナがキャリーと仲良くなったから?クリスティーナの方が私より学校生活がうまくいっていたから?私は全ての気持ちが一つの言葉で表現できると思った:嫉妬。


 この詩を書いてから、私は自分の部屋の窓から外をぼーっと眺めた。いくつかの涙が目から溢れた。最近、よく泣く。感傷的でもろくなってきた。人を好きになったり、嫌いになったりすると、そうなってしまう。成長してくると、そうなってしまう。

 つらい時、涙は押さえられない。せめて部屋で一人で泣いているので良かった。公共の場で泣くのは一番つらくて恥ずかしいことだから。

 私の周りで全てが変わっていっている。とても速いスピードで。私はそこから逃げることができなかった。

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