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雨の日

雨の日のお話

ザァァァァァァァァ…





皆さん。ごきげんよう。

現在、私は執務室で

お忙しくお仕事をなされるご主人さまの

気高き頭の上にて、小さな黒猫になり、

顔は外、尻尾はご主人様の顔の前に

ぷーらぷらするという体制をとりつつ、

外の様子を見ております。





今日は、雨ですね…

物思いにふけっていると、

急にご主人様がお顔をお上げになった。

身の危険を感じた私は床へすぐに降りた。


もぅ!危ないですよ!ご主人様!

んん?ご主人様…なんだかお怒りに

なられておりませんか?


ご主人様の膝下からじぃーっと

見つめ続けていると、

獲物を狙う金の鋭い瞳がこちらを捉える。



「我の愛しい黒猫よ。

もしや逃げようと思ってはいないな?」




「ふぇ??思っておりません。」


ご主人様の変な問いかけに、

つい毛が逆立ってしまった。

あ、でも、ご主人様の機嫌は

治られたようですね。




その証拠にほら…


「そうか、それなら良しとしよう。

猫は侍女たちと遊んでおれ。」




ご主人様は普段は感情を顔に

出さない代わりに

尻尾に感情が現れることを最近毛づくろい時に見つけてしまいました。

今はビッタンビッタン床を

叩いております。




私のご主人様は、

とってもお優しい方なのに、

行動が空回って、誤解をされやすい方です。





ザァァァァァァ……




…ハッ‼︎

も、もしや!

窓から見える空から

大量の水が降るという生まれてから、

初めて見ましたが…




この、水は、き、きっと!

愛するご主人様の心の涙なのでは!!


い、いけませんわ!

少し、視界が滲んで参りました!


ご主人様!

この気高き猫族の私が、

いつか必ず、ご主人様の誤解を

解きますからね!








みゃぁー。


















主人公は、

今まで屋内で暮らしていた為、

外を見ることも、無かったのです。

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