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ご主人様の抱き枕

砂を吐くレベルで2人はらぶらぶです。



それからというもの、

私は毎晩ご主人様に抱きしめられながら

眠っています。


時折、ご主人様は私の事を毛づくろいしたがるので大人しく獣姿になり、ご主人様の好きなようにさせています。


いつも、念入りになさるので、

結構な時間がかかります。

私は夢うつつの状態ですが…。


ある日のこと、

その光景を朝方見てしまった侍女の方は

呆気にとられていました。


ついで、騎士団長と呼ばれる方がまだ起きてこないご主人様の部屋に何かあったのかとやって参りました。

そして、侍女の方と同じ反応を

取っていました。



何かいけないことなのでしょうか?





お優しいご主人様は、

私をいつも横抱きにして

行動なされます。

さすがに、城の外までは私を連れて行きませんが、城内であれば、ずっと一緒にいて下さいます。最近、ご主人様に触れられた所が熱く、甘美に感じるのはなぜでしょうか?





思い切ってご主人様に

聞いて見ました。



返ってきた答えは、



『我が愛する猫よ…。

それはお前が私を

想っているからではないのか?』


『はい、ご主人様を思うと、

胸がキュッとなります。

危険察知でしょうか。』


『いいや、

それは危険察知などではないぞ?

まぁいい、自分で答えを探してみよ。』



『ううぅ、分かりましたぁ…』



私が肩を下げながらそう言うと、

ご主人様は少しだけそのお顔に

笑みを浮かべられました。




猫は知らない…。

この国での毛づくろいの意味を…。

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